しもだて美術館所蔵品展「自然を見ること・表わすこと」 季節を豊かに表現、22点紹介 6月29日まで 筑西市



森田茂の油彩画「芸妓牡丹」などが並ぶしもだて美術館の所蔵品展=筑西市丙 地域別
森田茂の油彩画「芸妓牡丹」などが並ぶしもだて美術館の所蔵品展=筑西市丙

春夏の移ろいを主題にした所蔵品展「自然を見ること・表わすこと」が、茨城県筑西市丙のしもだて美術館で開かれています。水彩画や書、版画など多様な分野の作品を展示しており、季節を豊かに表現した22点がそろっています。同展は6月29日まで。

しもだて美術館が入るしもだて地域交流センター「アルテリオ」。外壁には随所にガラスが使われています=筑西市丙

しもだて美術館が入るしもだて地域交流センター「アルテリオ」。外壁には随所にガラスが使われています=筑西市丙

筑西市出身の作家を中心に、陶芸家の板谷波山や洋画家の森田茂、水彩画家の柳田昭、書家の浅香鉄心ら計9人の作品を紹介。自然が移り変わる中で、それぞれの作家がどのような題材にまなざしを向け、どう表現したのかが、展覧会の見どころといいます。

春に咲くボタンの花を題材にした森田の油彩画「芸妓牡丹」では芸妓とその周りに大ぶりのボタンが独特の厚塗りで力強く表現されています。柳田昭の水彩画「水門」は、柳田が農機具の販売会社に勤めていた時、よく見ていた水門が描かれています。

同館学芸員の篠木崇史さん(31)は「作家の着眼点や作風の違いに注目してほしい。作品を見て実物と比較して楽しんでもらえたら」と話しています。

初夏所蔵品展「自然を見ること・表わすこと」
会場:しもだて美術館(茨城県筑西市丙372、しもだて地域交流センター「アルテリオ」3階)
会期:2025年6月29日(日)まで
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時半まで、月曜休館)
入館料:210円(高校生以下無料、企画展「中山みどり フェルトアート展」の入館券で入館可能)
電話:0296-23-1601
ホームページ:こちら

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