将棋名人戦・古河対局、深夜に及ぶ白熱の戦いにファン熱狂 「勝負飯」や「スイーツ」にも注目集まる



前夜祭で花束を贈られた永瀬拓矢九段(左)と藤井聡太名人(右)=5月28日、古河市横山町 グルメ
前夜祭で花束を贈られた永瀬拓矢九段(左)と藤井聡太名人(右)=5月28日、古河市横山町

茨城県古河市ホテル山水で2025年5月29、30日に行われた将棋の第83期名人戦7番勝負第5局。藤井聡太名人(22)が4勝1敗で永瀬拓矢九段(32)を退け、タイトルを防衛、3連覇を飾りました。

茨城県で初めて開かれた名人戦の開催地となった古河市には、全国から熱い視線が注がれました。

前夜祭で花束を贈られた永瀬拓矢九段(左)と藤井聡太名人(右)=5月28日、古河市横山町

前夜祭で花束を贈られた永瀬拓矢九段(左)と藤井聡太名人(右)=5月28日、古河市横山町

古河対局は2日目に、第4局に続き、同じ手を繰り返す「千日手」からの指し直しとなる異例の展開。藤井名人は「指し直し局は終盤までかなり苦しい局面が多くあったので、非常に大変なシリーズだったかなと思う」と振り返りました。

名人戦を3連覇し、感想戦で対局を振り返る藤井聡太名人=5月30日午後11時42分、古河市中央町

名人戦を3連覇し、感想戦で対局を振り返る藤井聡太名人=5月30日午後11時42分、古河市中央町

両棋士がしのぎを削った2日間。戦いの雰囲気を肌で感じようと、古河市には熱心な将棋ファンが詰めかけました。

大盤解説する藤井猛九段(右)と古河市出身の宮宗紫野女流二段=5月30日、古河市横山町

大盤解説する藤井猛九段(右)と古河市出身の宮宗紫野女流二段=5月30日、古河市横山町

大盤解説会は、古河市横山町の山水はなももプラザで開かれました。茨城県内外から約120人が集まり、対局の行方を見守りました。 解説は藤井猛九段(47)、聞き手は同市出身の宮宗紫野女流二段(37)が務めました。2人は玄人の思考と軽妙なトークを披露して会場を盛り上げていました。

「勝負めし」のメニューを見る大盤解説会の来場者=5月30日午後、古河市横山町

「勝負めし」のメニューを見る大盤解説会の来場者=5月30日午後、古河市横山町

試合会場周辺に集まった人たちは、勝負が白熱するにつれてヒートアップ、パブリックビューイングで勝負の行方を見守る人も、勝負の行方をかたずをのんでいました。

藤井名人が選んだ「ヴィクトリースイートポテト」(左)と永瀬九段が選んだ「まんまるメロンソーダ」=古河市高野

藤井名人が選んだ「ヴィクトリースイートポテト」(左)と永瀬九段が選んだ「まんまるメロンソーダ」=古河市高野

2人の棋士が選んだ「勝負めし」を味わおうと、市内の飲食店や菓子店を巡り歩く人も。同市の合併20周年を祝うイベントは大いに盛り上がりました。

解説会の休憩時間には、藤井名人がおやつに選んだ「しらたま」を提供する和菓子店はつせ(同市横山町)にファンが並ぶ姿が見られました。

藤井名人のおやつに選ばれたお菓子を買い求めるファン(右)=5月30日、古河市横山町

藤井名人のおやつに選ばれたお菓子を買い求めるファン(右)=5月30日、古河市横山町


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