茨城県石岡市と桜川市は6月17日、石岡市上曽と桜川市真壁町山尾を結ぶ上曽トンネルが9月27日に開通すると発表しました。交通の難所となる峠道に代わり、両市間のアクセス向上を図る狙いで整備してきました。トンネルの長さは3.538キロ(石岡市1.939キロ、桜川市1.599キロ)で、茨城県内最長となります。
石岡、桜川市によりますと、上曽トンネルは茨城県が1990年に調査に着手。用地買収の遅れなどで事業は中断したものの、両市が県の合併市町村幹線道路緊急整備支援事業の指定を受けた上で、2018年に再開しました。両市の総事業費は145億円で、国の補助金や合併特例債などを財源に充てました。
両市をつなぐ上曽峠は道幅が狭く、カーブが続くなど交通の難所とされてきました。

上曽峠を越える道路は幅が狭く急勾配の場所もあり、交通の難所となっています(写真の一部を加工しています)=2022年撮影、桜川市真壁町山尾
上曽トンネルは片側1車線で、取り付け道路を含めた総延長は5.58キロ(石岡市2.95キロ、桜川市2.63キロ)。推計交通量は2030年に1日6100台を見込んでいます。
9月27日は午後3時に供用開始します。これに先立ち、石岡市側のトンネル入り口で関係者によるテープカットや交通安全祈願を行います。通り初めを行った後、桜川市真壁福祉センターで式典を開きます。