栃木県栃木市の静かな通りに佇む「パティスリーソワール(SOIR)」。ふと目にしたインスタグラムで、栃木のケーキ屋さんとしては珍しい「フォロワー1万人」という数字と、画面越しでも伝わってくるスイーツのかわいさに一目惚れ。「これは絶対に行ってみたい!」と、さっそく取材へ行ってきました。
今回は、お店の歴史や雰囲気、そして思わずうっとりしてしまうスイーツたちをたっぷりご紹介します。
【お店の歴史】創業50年、栃木市で愛される老舗ケーキ店

ソワール入口
「パティスリーソワール」の創業は1973年。
栃木市の象徴である巴波川や、蔵造りの建物が並ぶ観光エリアからほど近い、旭町の静かな通りで長く愛されてきた老舗です。
「ソワール」という店名は、フランス語で“夕暮れ・夜”という意味。
「大切な人と過ごす夕暮れ時は、1日の締めくくりとなる特別な時間。そんなひとときに、ソワールのお菓子が寄り添えたら」――そんな素敵な想いが込められているそうです。

飾られているサイン
現在は、3代目オーナーシェフの片柳 陽介さんが、その想いと伝統を受け継ぎながら、現代的な感性をお菓子に吹き込んでいます。
その実力は折り紙付きで、過去には食べログの「栃木 ベストスイーツ 2013」に選ばれたことも。
さらに、テレビ番組「鶴瓶の家族に乾杯」では、笑福亭鶴瓶さんとシンガーソングライターのAIさんが訪れたことでも話題になりました。
【お店の雰囲気】シンプルで洗練された、スイーツが主役の空間

店内の様子
お店に入ってまず感じたのは、空間がすっきりしていて、とても洗練されていること。
内装も、包装も、飾りすぎずシンプル。
これは片柳さんの「デザインに凝るのではなく、あくまでもスイーツが引き立つように」というこだわりからなんだそう。

ショーケースに並ぶスイーツたち
その言葉通り、店内ではケーキたちがまるで宝石のようにきらきら。
ショーケースに並ぶ姿が本当に美しくて、見ているだけで気分が上がる…!という感じでした。
【お菓子のこだわり】素材を活かして、ここだけの味をつくる

3月に並んでいた焼き菓子(1)
「素材の味を活かす」という言葉はよく聞きますが、ソワールのお菓子作りはそれだけではありません。
片柳さんが大切にしているのは、素材の良さをしっかり引き出しながら、職人の技術で“お菓子としての新しい美味しさ”をつくること。

3月に並んでいた焼き菓子(2)
フランス菓子をベースに、独自のレシピでひとつひとつ繊細に作り上げています。
今はネットで簡単にレシピが手に入る時代だからこそ、「なんとなく出来上がった」ではなく、“どんな味に着地させるか”を明確に決めたうえで「つくる」。
そんな自分にしか作れない味を、片柳さんは日々追求し続けているといいます。
【季節限定スイーツ】ケーキの9割が入れ替わる、何度でも通いたくなるお店

3月に並んでいたケーキ(1)
ソワールの魅力のひとつが、店内に並ぶケーキの約9割が季節限定商品ということ。
「1ヶ月後に来ても飽きないように」という想いで、ラインナップは定期的に入れ替えているそうです。
お客さんに常に新鮮なときめきを届けたいのはもちろん、一緒に働くスタッフにも「働く楽しみ」を感じてほしい――そんなやさしい気持ちも込められているのだとか。

3月に並んでいたケーキ(2)
春には桜、夏には桃、秋には栗、冬には苺…。そんな旬の味覚はもちろん、バレンタインやホワイトデー、クリスマスなど、季節のイベントを彩るスイーツも登場します。
“今しか出会えない”特別感があるから、何度でも通いたくなる。
そんな魅力が、ソワールにはたっぷり詰まっていました。
【実食レビュー】食べて感動した、ソワールのおすすめスイーツ4選
ここからは、実際にいただいたスイーツを紹介します。
見た目のかわいさはもちろん、味わいも本当に印象的でした…!

いただいたケーキ
定番メニュー「ミシュランショート」
ソワールの代名詞とも言えるのが、通年販売の「ミシュランショート」。
「飲めるショートケーキ」と呼ばれるほど口どけが良く、卵・いちご・生地のすべてにこだわり抜いた一品です。

ミシュランショート(税込640円)
ひと口食べると、丁寧に作られているのが伝わってくる、どこかホッとするような優しい味わい。
シンプルだからこそ誤魔化しが効かない、まさにお店の自信がぎゅっど詰まった王道ケーキでした。
雲みたいなクリームの「とちおとめタルト」
特徴的なのは、タルトの上にぽてんと乗った真っ白な生クリーム。これは「雲」をイメージしているんだそう。

とちおとめタルト(税込680円)
土台の自家製タルト生地は、サクサクで香ばしい食感!そこに旬の大粒いちご(谷中農園さんのものだそう!)が贅沢にのっていて、ひと口ごとに季節の美味しさが口いっぱいに広がりました。
今年新作の「エマ」
今回、ビジュアルにひと目ぼれしたのが、今年の新作「エマ」。
「フランスの女の子がお花畑で遊んでいるイメージ」で作られたという、なんともロマンチックなケーキです。
ブロンズチョコレートのクリームとサブレ、そしてレモンコンフィの組み合わせ。

エマ(税込680円)
見た目はとびきりかわいいのに、味わいはとても洗練されていて、キャラメルのようなコクとレモンの爽やかさが絶妙。
まさに“大人かわいい”という言葉がぴったりでした。
自分へのご褒美に選びたくなる、そんな特別感のあるケーキです。
職人の魂が宿る「マカロン」
最後に紹介したいのが、片柳さんが「一生涯作り続けたい」と語るマカロン。

マカロン(1個税込300円)
これが本当にびっくりするくらいおいしい…!
表面は驚くほどサクッとしていて、マカロンにありがちなベタつきがまったくありません。
その秘密は、あえて乾かさずに焼く独自の製法や、砂糖の再結晶化を秒単位でコントロールする技術にあるそうです。
「マカロンが苦手な人にこそ食べてほしい」という言葉にも納得。
小さなひと粒の中に、職人さんの探究心がぎゅっと詰まった、印象に残るお菓子でした。
お店のメッセージ
「ここに来るために、お洒落をして出かけたくなる。そんな場所にしたい」
「当店でしか味わえない味があるので、ぜひ足を運んでほしい」
取材中に伺ったこの2つの言葉に、ソワールの魅力がすべて詰まっている気がしました。

ソワール外観
片柳さんは自身のInstagramでも、「都会から美味しい物を求めて、田舎に来てもらえるようなお店を目指しています」と発信されています。
その言葉通り、ソワールはただの街のケーキ屋さんではなく、遠方からでもわざわざ訪れたくなる「目的地」のような場所でした。
栃木市の街並みを楽しみながら、特別な一品に会いに行く。
そんな贅沢な時間を楽しみに、みなさんもぜひパティスリーソワールを訪れてみてください。
住所:栃木県栃木市旭町24-9
営業時間:10:00~18:30
定休日:水曜日+不定期で連休あり
駐車場:5台
公式HP:https://soir-cake.com/
公式Instagram:@patisserie.soir
