茨城県桜川市真壁地区に伝わる伝統的な藍染め「真壁藍」。その美しい技術を後世に残そうと活動する「真壁藍保存会」(多田郷会長)による作品展示と販売会が、同市羽田の古民家カフェ「一会一期」で2026年6月16日まで開催されています。
化学薬品を使わない、日本古来の伝統技法
「真壁藍」の最大の魅力は、優しく深みのある風合いと柔らかな藍の香りです。タデアイの葉を発酵させた蒅に、灰汁や石灰、ふすま、お酒を加えて藍を建てる、日本古来の「天然藍灰汁発酵建て」という伝統的な染色法を用いており、化学薬品は一切使用していません。
真壁地区での藍染めの歴史は江戸時代に始まり、17世紀初頭にはすでに職人がいたという文献も残されています。同保存会は、旧真壁町で最後の紺屋(染め物屋)が廃業したことをきっかけに、「この伝統技術を絶やしてはいけない」と、2002年に町民有志によって結成されました。
現在は36人のメンバーが在籍し、市内外から「真壁藍工房」に通って、藍の攪拌や温度管理を毎日交代で行っています。市民向けの体験講座などの普及活動に加え、年2回の作品展を精力的に開催し、技術の伝承に努めています。
個性あふれる約300点の作品がずらり!
現在開催中の作品展では、子どもの健やかな成長を願う「麻の葉」柄や絞り染めなど、趣の異なるストールやタペストリー、シャツ、ポーチなど、約300点のさまざまな作品が並びます。
同会副会長の青谷ゆき子さん(79)は、「懐かしい安心感がある真壁藍を楽しんでほしいです」と語ります。また、「同じ真壁藍の作品といっても、メンバーそれぞれみんな個性が違う。なかなかこのような展示はないのでは」と笑顔を見せてくれました。
作り手の思いがこもった天然染料の優しい色合いに、心癒やされること間違いなしです。古民家カフェの落ち着いた空間とともに、ぜひ真壁藍の魅力を味わいに足を運んでみてくださいね。
会場:古民家カフェ「一会一期」
住所:茨城県桜川市羽田962−1
開催期間:開催中~6月16日まで
時間:午前10時~午後4時
お問い合わせ:0296-54-5661(一会一期)
