豊かな田園風景が広がる茨城県筑西市井出蛯沢地区。細い路地を入り、古い家が立ち並ぶ一角に「パン工房Minori」はあります。
古民家に憧れていた、店主の平井典子さんが、売りに出ていたこの家を気に入り、納屋を改装して2018年4月にオープンさせました。店名の「Minori」は、平井さんが予備校講師をしていた時に使った「みのり」から取ったものです。
店内には、常時25〜30種類のパンが並べられていて、目移りしてしまうほどです。天然酵母と国産小麦を使い、長時間低温発酵でパンのうまみを引き出しています。パンに使用する野菜は、無農薬のものを栽培している友人や、隣の農家から仕入れています。
お薦めは、オニオンチーズパン(380円)やメープル食パン(300円)、キリマンジャロコーヒー食パン(300円)、シナモンロールパン(220円)などです。珍しい、レモンピールとレモンセージが入ったレモンセージパン(ハーフ230円、フルサイズ460円)もあります。季節によって、週によって変わるパンも多く、店を訪ねる楽しみになっています。
お薦め3種類を味わう
オニオンチーズパンとメープル食パン、シナモンロールパンをいただいてみました。
オニオンチーズパンには玉ネギとチーズ、ベーコンが練り込まれています。しっとりした食感で、具材は大きめにカットされていて口にした時の満足感は十分です。メープル食パンは、ふわっと甘い香りがしつつも、甘すぎず、食感はもちもちしています。シナモンロールパンは、上に白いシナモンソースがかかっていて香りが良く、ケーキを食べているような楽しさが感じられます。
店主の平井さんは大阪府出身。神奈川県に25年住んだ後、2015年に筑西市に引っ越してきました。古民家に住んで何かしたい、という思いからパンに興味を持ち、東京都内の専門学校でパン作りを学びました。
平井さんは予備校講師を30年以上務めており、現在も都内や千葉県内に週2日通っています。日本メディカルハーブ協会会員で、ハーバルセラピストの資格も持っており、庭でローズマリーやタイム、ラベンダーなど育てています。
「蔵カフェ」もオープンへ
今後は、パン工房Minori隣に「蔵カフェ」をオープンする予定で、パンやサラダ、スープのセットや、スイーツなどのメニューを考えています。さらに、ハーブに関するイベントや、クリスマスリース作りなどの開催を計画しています。
平井さんは「おいしい食べ物、わくわくするスペースとイベントを提供できるお店にしたい」と話しており、今後がさらに期待できそうです。
所在地:茨城県筑西市井出蛯沢1664
営業時間:土・日・月曜午前10時〜午後4時(月曜のみ午後5時まで)
電話番号:070-4498-7912
ホームページ:https://www.pankoubouminori.com/