筑西市の「CAFE BREEZE」　「カフェ勉」や「ハートフルチケット」で学生応援　サンド人気、飲み物いろいろ

茨城県筑西市丙のしもだて地域交流センター（アルテリオ）1階にある「CAFE BREEZE（カフェブリーズ）」。地元に愛される店を目指して2003年にオープンしました。協同組合の「日専連しもだて」が運営しています。

「CAFE　BREEZE」の外観＝筑西市丙

「CAFE BREEZE」を訪れ、人気の生ハムサンド（550円）とカフェラテ（450円）をいただいてみました。

ボリュームにびっくり

運ばれてきた生ハムサンドは予想を越えるボリュームでした。スマホアプリの定規で高さを測ってみると、7センチありました。

ボリュームたっぷりの生ハムサンド

パンは地元のベーカリーで作られているソフトフランスパンを使用し、生ハム、キュウリ、ハム、トマト、ベビーリーフが挟んであります。店内でトーストしていて、温かです。

フランスパンと聞くと、硬いものをイメージしますが、高齢の方にも食べやすいように柔らかめになっています。生ハムは2〜3重になっていて、ちょうどいいくらいの塩味、癖なくさっぱりです。

野菜には地元筑西市産を使用、たっぷり入っていて、新鮮で甘みがあります。生ハムと野菜の自然なハーモニーを楽しめるように、マヨネーズだけのシンプルな味付けになっています。

生ハムサンドとカフェラテ

カフェラテはおしゃれな透明なカップに入っていて、北欧のカフェに来たような気分になりました。温かく、ふんわり、幸せな味です。

豊富なメニュー、日替わりランチが人気

メニューは、サンドイッチが生ハムサンド（550円）、ベジタブルサンド（500円）、ハムチーズサンド（500円）の3種類。さらにトースト類（300〜450円）、ホットドック類（450〜500円）、地元野菜盛りだくさん生ハムサラダ（700円）があります。

ランチタイムは、スープ＆ドリンク付き日替わりランチ（天だまチキン、チキンチーズ大葉巻、ハンバーグ、鶏唐揚げ、各950円）が人気です。このうち天だまチキンは鶏胸肉に衣をつけて揚げたものです。

スイーツは、アイス類（390〜580円）、あんみつ（700円）、パンケーキ（680円）、ハニートースト（580円）、ワッフルサンド（680円）、ドリンクは、コーヒー（320円〜）ほか18種類もあります。

「CAFE　BREEZE」の店内＝筑西市丙

店内は、天井が高く壁が少なく、ガラス張りのため開放的です。地元の方が常に集まっていて、楽し気に情報交換されています。

ギャラリーで企画展

「カフェブリギャラリー」と親しまれる展示スペースがあり、季節企画展として1月に賀状展（絵手紙）、2〜3月初旬にひな祭り作品展（21段のひな段がアルテリオ内に飾られ、それに関連した作品展）、7月〜8月に下館祇園まつり写真展が行われます。

2週に1回展示内容が変わり、地元の方の写真、油絵、植物画など多様な作品が展示されます。

取材日は地元のペン習字クラブの作品が展示されていました(現在は展示終了しています)＝筑西市丙

そのほか、アルテリオ3階の展覧会グッズや、筑西市グッズ、地元芸術家の作品、地元のお菓子なども販売しています。

販売されている筑西市グッズ

筑西市のお菓子なども販売されています

取材日は、鉄道写真家・中井精也さんの展覧会に関係するグッズも並んでいました

ユニークなシステムで受験生を応援

そして、「CAFE　BREEZE」の一番の特徴は、頑張る学生を応援するところです。

学生応援の1つ目は、「カフェ勉」というシステムです。これは何と、学生が「カフェ勉利用したいです」と店員さんに申告して店内で勉強すると、ドリンクが半額になります。

学生応援の2つ目は、さらに「ハートフルチケット」というシステムです。

「ハートフルチケット」というチケットを購入し、学生へのメッセージを記入して、カフェに設置された専用掲示板に貼り付けます。学生がそのチケットに返信メッセージを書いて店員に渡すと、ドリンクが無料になります。

感動です。そのシステムを考えられたのは、日専連しもだて事務局長の増田一義さん（46）です。

ハートフルチケットを購入された方が、学生に向けてメッセージを書きます

メッセージに対し、学生がハートフルチケットに返信を書きます

「CAFE　BREEZE」が入るアルテリオ1階は、道路から距離があって目立たず、お客さんになかなか気づいてもらえないそうです。

そこで、若い人や子どもたちに気軽に来てもらおうと、増田さんが「カフェブリギャラリー」や「ハートフルチケット」を考えたそうです。

これまでに使用されたハートフルチケット

増田さんは「ハートフルチケットを通して温かい大人がいるということを知ってもらえれば」と期待し、「憩いの場所、愛される場所でありたい」と力を込めました。

地元を応援するため筑西市グッズや中井精也展グッズを買って帰りました