とりぷれエリアを自転車でのんびり訪ねる、秋の自転車旅。今回は茨城県結城市です。やや風の冷たくなった11月下旬、鬼怒川沿いを走りました。
結城紬と古刹を見学
結城市と言えば結城紬。サイクリングの前に結城紬の伝統工芸館を見学します。
ここで折り畳み自転車を組み立て、その後に館内を見学しました。館内は機織りの音がこだましています。機織り体験もできるそうです。
伝統工芸館の見学を終え、午前11時30分、サイクリングに出発します。
出発してすぐに大きな寺がありました。結城家の菩提寺、古刹の乗国寺です。
参道にはたくさんの石仏が置かれていました。楼門も珍しい形をしています。本堂にお参りして今回の自転車旅の安全をお願いしました。
寒風の中、絶景を満喫
一般道を約2キロメートルほど走ると鬼怒川に到着。堤防がサイクリングコースになっています。
道幅は広く快適ですが、11月下旬になると川面を渡る風が冷たく、そのせいでしょうか。サイクリングを楽しんでいる人は全くいません。
途中で地元の人に出会い、立ち話しました。天気がいいから自転車に乗って筑波山を眺めにきたそうです。
「この時期は空気が澄むから筑波山がよく見える。いい日に来たね」と言葉をかけてくれました。
鬼怒川の流れと筑波山は本当にすてきな風景です。おかげで気分も爽快になります。
風景を楽しみながらしばらく走ると、牧場の匂いが漂い始めました。堤防の下に牛舎があり、牛がたくさん飼われていました。このような出合いも自転車旅の醍醐味の一つです。
途中に川岸揚水機場があるため100メートルほど回り道をしましたが、鬼怒川大橋まで走り、結城市の鬼怒川サイクリングコースを完走しました。
箱弁、そして売り切れ直前の手作りシューマイ
時間は午後1時、お腹も空いてきました。飲食店を探すため一般道で戻ります。
とはいえ鬼怒川周辺はほとんどが農地。空腹のせいか畑で育っている白菜がおいしそうに見えます。
しばらく農道を走ると市街地が近づき、ようやく食堂が見つかりました。「お食事処すずらん」。迷わず入店しました。
しかし、店内に入ってもメニュー表がありません。お店の人に「ハンバーグかササミフライでしたらできますよ」と言われ、ササミフライ定食(700円)を注文しました。
「すずらん」は食堂ですが仕出し弁当がメインだそうです。運ばれてきたササミフライも箱弁で出てきました。
ササミフライは揚げたてで熱々。付け合わせの総菜もいろいろあり、どれもおいしく胃袋に収まっていきます。砂漠の中でオアシスに出合ったかのような箱弁でした。
お腹もいっぱいになり、「すずらん」を出て、市街地を走ります。すると、もうすぐ結城駅というところで大きな看板が目に飛び込んできました。「なかたのコロッケ」という総菜店です。これはもう寄るしかありません。
店に入ると、店の人とお客さんが会話していました。その内容からシューマイがうまいという情報をゲット。晩酌のつまみにシューマイ(10個入り500円)を買うことに決めました。
お店の人によると、総菜は全て手作りで、なくなったら終わりとのこと。シューマイは最後の1パックだったそうで、何とも幸運です。
その後は結城の町並みなどを見て回り、午後3時半、伝統工芸館に戻りました。約18キロメートル、ちょうど4時間の自転車旅でした。
夕方、家にてシューマイで晩酌です。ビールのつまみに、肉のギュッと詰まったシューマイにかぶりつくと、疲れも吹き飛ぶおいしさでした。
住所:茨城県結城市結城3018-1
電話: 0296-32-1108
開館時間:午前10時~午後4時(水曜休館)
住所:茨城県結城市上山川3841
電話:0296-33-3386
営業時間:午前10時30分~午後2時
お弁当が中心のため配達で不在の時があります。電話での確認をお勧めします。
住所:茨城県結城市結城7270-4
電話:0296-33-6234
営業時間:午後2時~午後5時
※手作りのため時々休業します。事前の確認をお勧めします