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【動画あり】イチゴの熱気球 風の地グンマー人が、渡良瀬遊水地で感動体験 次は来月第3日曜(予定)



栃木・茨城・群馬・埼玉にまたがる渡良瀬遊水地で毎月第3日曜日に開かれる「わたらせ熱気球day」に行ってきました。地面とロープでつながっている気球に乗ることができるイベントです。上空20~30mに漂いながら、栃木、茨城、群馬の“とりぷれエリア”の景色を楽しめます。気球飛行初の筆者が会場の様子をお届けします。

風が強いと中止の可能性もありますが、それでも朝早くから東京・神奈川などの首都圏や遠方から訪れる人も少なくない印象。筆者も群馬県から、いつもより早起きして出発しました。風は穏やかな春の日和を感じるほどでしたが、あくまでも地上の話です。

会場に到着してスタッフさんに聞いてみると、地上で風が吹いていなくても上空で吹いていることがあったり、上空では地上とは違う風の向きだったりすることがあるそう。今回は風がちょうどよく、久しぶりの開催だそうです。

群馬ではおなじみの強風“からっ風”が吹き荒れていますので、気球に乗るなんてめったにできない!一生に一度は乗ってみたい!という願いも。さらに、このイベントなら初めての気球がイチゴというすてきな思い出もできます。

事前の電話取材で栃木市役所の地域振興部・渡良瀬遊水地課ハートランド城係・主事の芹沢崇さん(38)にインタビューすると「イチゴ形の気球は日本に三つ。そのうちの2機を市が所有しています。ぜひ珍しい形の気球に乗って楽しんでみてください」とのことでした。

絶対楽しみたい!と思う反面、風は…?と心配は絶えません。なぜなら、群馬県内は強風の日々だったからです。

現地では気球の大きさに圧倒されながら、栃木市熱気球クラブ代表の神島かおるさんとお話することができました。

「今日は約50組ほど、150人くらいのお客さんが来ています」とのこと。ご家族や友達などたくさんの人がいらしていて、ワクワクしながら列を作っていました。

気球も可愛らしいですが、スタッフのジャケットもすてきで、赤と黄色の2パターン撮らせていただきました。

順番が来て「はい、どうぞ~」とスタッフに案内され、降りてきた気球のバスケットに乗りこみます。地上近くで浮遊しているので足元が揺れます。公園にある池のボートを乗り降りするような感じに似ています。気球が飛ばないよう、これから乗る人が一人入り、乗り終わった人が一人出て…など、重さのバランスを取りながら出入り。想像以上にグラグラしましたが、バスケットの内側に捕まる太いロープがありました。

上空に上がっていく風景に胸が高鳴りましたが、揺れるとバスケットに乗っている現実に少し怖さも。上空20~30mで栃木、茨城、群馬を見渡します。曇り空で少し寒かったのですが、非日常の景色が見られました。人が小さく見えて鳥になった気分です。

渡良瀬遊水地では、3月上旬に春恒例の野焼き「ヨシ焼き」が行われたばかりで、上空からも広大な黒く焦げたエリアが確認できました。栃木市役所の芹沢さんが電話取材で「遊水地の四季折々の景色を感じられます。乗るたびに新しい風景を見られますよ」と教えてくれたのですが、その言葉を思い出し、納得しました。

ヨシ焼き後の景色は黒く広大な地でありながらも、植物の緑色の新芽があちこちに

最高の景色とともに、乗っている間ずっと頭上が熱い!ことに気づきました。熱気球の「熱」も体感できたのも新鮮でした。あっという間のフライトでしたが、景色を楽しみにまた来たいと思いました。

代表の神島さんは「全国から参加していますので、群馬の人もぜひぜひいらしてくださーい。イエイ!」と満面の笑みでした。「わたらせ熱気球day」は毎月第3日曜日開催!まだ行ったことがない人はぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

ここも寄りたい

イベントに合わせて出店するというピンク色のキッチンカー「まごころ」(同市大平町)は、元数学教師の矢沢一美さん夫妻で切り盛り。看板メニューのもつ煮(400円)は奥さんのお手製。味がしっかりと染み込んでいてお薦めです。そのほかに、軽食やコーヒーなどの飲み物もありますので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

今日の様子を動画にもまとめましたので、ぜひご覧ください。

わたらせ熱気球day
日 時 毎月第3日曜、午前7時~午前10時頃まで(※天候による)
住 所 栃木市藤岡町藤岡字東原 藤岡渡良瀬運動公園内
※料金や詳細は、渡良瀬遊水地WEB  https://watarase.or.jp/event/detail/249

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