2025年5月24、25の両日、茨城県桜川市真壁町で「酒蔵開き」と「蔵の市」が開催されました。これは同市でまちおこしに取り組む「THE DAY実行委員会」が手がけたイベントです。
若者たちのまちおこし
THE DAY実行委員会は、飲食業や石材業、会社員、市職員などさまざまな職業に就く30代が中心となって、2023年9月に発足しました。
「THE DAY」は直訳すると「その日」。その日、その瞬間を精いっぱい楽しむ、それが次の「THE DAY」につながり、これからの未来をつくっていくという思いが込められています。
メンバーたちは自分たちがワクワクしてまちを盛り上げるということを大切に活動しています。
創業300年を超える酒蔵での「酒蔵開き」や、町歩きも楽しめる「まかべ朝市」、歴史ある町並みを活用したイベント、地域事業者との限定コラボ商品(まかべ朝ラーメン、THE DAYコーヒー)開発など、さまざまな取り組みを展開しています 。
心地よい音楽とおいしい酒
5月24日の酒蔵開きは「まかべ横丁」と名付けられ、地元の酒蔵「村井醸造」とコラボして開催されました。

村井醸造の「酒蔵開き」=桜川市真壁町真壁
午後5時に行ってみると、酒蔵には提灯の明かりが灯り、昭和の懐かしい風情を醸し出しています。会場は心地よい音楽と、露店やキッチンカーから漂うおいしい香りに包まれていました。

酒蔵に提灯が飾られ風情ある「まかべ横丁」
来場した人たちに話を聞くと「とてもよいイベント。友だちとおいしいお酒を味わえて楽しい」という声が聞かれました。

お酒を飲みながら会話が弾みます。
翌日の25日は、定期的に開催している「まかべ朝市」を「蔵の市」として、村井醸造の酒蔵で開催しました。
会場に来た人の一人は「普段は静かな町ですが若い人たちの手でにぎやかになるのはうれしい」と話してくれました。

5月25日に開かれた「蔵の市」
「まかべ朝市」はすっかり定着し、人気のイベントとなりました。次回は2025年6月29日(日)に開催される予定です。
次の「THE DAY」へ
実行委員の皆さんは、やりたいことがたくさんありワクワクが止まらないようです。
「これまでに開催したイベントのほかに、桜川市の地域資源を生かして、自分たち、そして来ていただいた皆さまが楽しめるような新たなカルチャーをつくり、市を盛り上げていきたい」と力強いコメントをいただきました。

実行委員の渡邊将志さん(左)と刈部晋輔さん
人口減少や空き店舗等、地方が問題を抱える中、桜川市では若者たちの手で新たなまちおこしが進み始めています。今後の活躍に期待が膨らみます。