残席わずか! 8月の大相撲巡業「古河場所」に期待高まる 横綱大の里誕生、追い風に 茨城



JR古河駅前に立てられたのぼり=古河市東1丁目 古河市
JR古河駅前に立てられたのぼり=古河市東1丁目

茨城県古河市下大野イーエスはなもも体育館で2025年8月7日(木)に開かれる大相撲の地方巡業「古河場所」の入場券の売れ行きが順調です。

茨城県阿見町にある二所ノ関部屋所属の大の里関が横綱に昇進したことも追い風となり、主催の大相撲古河場所実行委員会は「完売を目指す」と意気込んでいます。5月に開催された将棋の名人戦に続く、古河市合併20周年記念行事の目玉の一つとして、市内の機運も高まっていきそうです。

記者会見する針谷力市長(左)、二所ノ関寛親方(中央)、立浪耐治親方(右)=4月2日、古河市下大野

記者会見する針谷力市長(左)、二所ノ関寛親方(中央)、立浪耐治親方(右)=4月2日、古河市下大野

古河場所は2005年9月の1市2町による合併から20周年の節目を記念して、市が誘致を進めました。古河市内での開催は22年8月に続き3年ぶりとなります。

2022年の地方巡業古河場所で取組をする高安関(右)=古河市下大野

2022年の地方巡業古河場所で取組をする高安関(右)=古河市下大野

今年5月の夏場所で2場所連続の優勝を飾り、横綱昇進を決めた横綱大の里関をはじめ、横綱豊昇龍関や土浦市出身の元大関高安関ら力士約150人が出場します。力士の取組や公開稽古のほか、相撲の禁じ手をユーモア交じりで紹介する初切しょっきりや相撲甚句じんく、地元の子どもが力士に挑む「ちびっこ相撲」といった、本場所では見られない催しがめじろ押しです。

同実行委によると、チケットは前回よりも約500席多い約2500席を用意しました。5月25、26日の先行販売に続いて6月2日から一般販売が始まり、同日時点で約2000席が既に売れています。大の里関が夏場所に優勝を決めた前後は、古河場所やチケットに関する問い合わせが増えたそうです。いす席や2階席の一部や、力士が間近に見られるたまり席もわずかながら残っています。

会場のイーエスはなもも体育館の出入り口付近には、古河場所をPRするポスターやのぼりが掲げられ、JR古河駅前には力士の名前を書いた大きなのぼりが立ち始めています。

会場のイーエスはなもも体育館入り口に掲げられた古河場所のポスターやロゴ=古河市下大野

会場のイーエスはなもも体育館入り口に掲げられた古河場所のポスターやロゴ=古河市下大野

同実行委員長で、茨城県相撲連盟会長の黒沢豊さんは「両横綱をはじめ力士が間近に見られるめったにない機会。市の人たちの元気や活性化につながればうれしい。中でも、相撲に夢を持ってくれるような子どもたちが出てきてくれたら」と話しています。


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