茨城県桜川市山尾にある五所駒瀧神社の神事で、権現山の富士浅間神社にたいまつから神火を奉納し無病息災などを祈る「かったて祭り」が、8月31日夕から行われます。

かがり火などの準備が進む五所駒瀧神社=2025年8月、桜川市山尾
「かったて」は、火をかきたてる、たいまつで山をたき上げるなどの意味があるとされています。山に連なるたいまつの明かりは、桜川市真壁地区に夏の終わりを告げる風物詩です。
誰でも参加できますが、たいまつの数には限りがあります。駐車場は、神社近くの桜川市真壁福祉センターが利用できます。
「かったて祭り」の起源は分かっていませんが、平安時代に平将門と伯父の平良兼の間で戦われた「承平の乱」(937年)の、羽鳥・弓袋(湯袋)の戦いが起源ではないか言われています。
将門に羽鳥の館を攻められ、権現山に近い湯袋山中に逃げ込んだ良兼を、将門はたいまつを持って追い、山狩りしました。これが起源であるという資料が五所駒瀧神社に残っているということです。まつりは山尾地区の氏子を中心に古くから行われてきました。

手作りされるたいまつ(資料写真)
「二百十日」の前日、8月31日の夕方に氏子らが五所駒瀧神社を参拝し、火切りで起こした神火を神前に奉納します。その神火を手作りのたいまつに移し、真壁富士と称される権現山に登ります。山頂(397メートル)に富士浅間神社が鎮座していますが、たいまつは中腹に奉納して五穀豊穣や家内安全、商売繁盛などを祈願します。

たいまつに火をつける氏子ら=2024年8月31日、桜川市真壁町山尾

たいまつに火をつける氏子ら=2024年8月31日、桜川市真壁町山尾
祭り当日は午後5時半に五所駒瀧神社に集合。午後6時に神事が始まり、午後6時半に点火、登山開始となります。登山にかかる時間は20分ほどです。午後7時過ぎに奉納花火が上がります。雨天決行です。

たいまつを抱えて山を登る参加者たち=2019年、桜川市真壁町山尾
参加を希望する方は、山に登ることができる服装で。下山時はたいまつがないため、懐中電灯など足元を照らせるものが必要になります。虫よけスプレーなどもあった方がいいでしょう。
祭りに関する桜川市観光協会のホームページはこちら。
所在地:茨城県桜川市山尾499
電話:0296-55-1487