栃木県小山市では県内外の気鋭のアーティストによる個展が日常的に開かれ、この<とりぷれ>でもたびたびご紹介してきました。その仕掛け人が小山市地域おこし協力隊の横山賢さん。アートによるまちづくりに力を入れる一方、JR小山駅周辺の街をきれいにする活動のため、クラウドファンディングに挑戦しています。
当たり前の光景を変えたい
小山市で生まれ育った横山さんは、一度地元を離れ、2021年に帰郷しました。
そこで目にしたのは、街なかの落書き、河川敷に捨てられたゴミ、廃れたベンチ…。それが“日常”になっている光景でした。

クラファン挑戦中の横山さん
「このままではいけない」。SNSで呼びかけて集まった仲間たちと、思川河川敷のゴミ拾いや落書き消しといった活動に取り組んで来ました。
掃除から生まれる“つながり”
街をきれいにすることはもちろん、横山さんが大切にしているのは“地域のつながり”を生むことです。
近年、ご近所付き合いや自治会活動が減り、地域で助け合う機会も少なくなっています。

小山駅南口通路のペンキ塗りの活動
それぞれが属するコミュニティ同士の橋渡しをし、新たなつながりをつくる-。「地縁型コミュニティ」と呼ぶ、そうした関係性を定着させたいと考えています。
そんな思いに共感してくれる人との“つながり”を形にすることも、今回のクラウドファンディングを始めた理由となっています。
誰もが誇れる小山駅前に
クラウドファンディングによって集めた資金は、小山駅構内の広告柱のガラスケースや、駅周辺のベンチなどの修繕に活用される予定です。
新幹線が停車する「北関東の玄関口」であるJR小山駅。「訪れた人に気持ちのよい印象を届けたい」という願いが込められています。

ベンチを新調し、以前(奥)とは見違えるほどに
筆者も小山駅南口通路の壁のペンキ塗りに参加したことがあります。落書きが残り、薄暗かった場所が明るく生まれ変わった瞬間-。子どもたちと一緒に感じた達成感はいまも忘れられません。
きれいな駅、きれいな街が当たり前になれば、小山という地元を誇りに感じる人も増えていくことでしょう。
支援募集は11月30日まで
街をきれいにすることは、人と人がつながるきっかけでもあります。
子供たちが胸を張って「自分のまちが好き」と言える未来のために、横山さんの挑戦は続きます。

支援の募集は11月30日(日)まで。リターン(返礼品)は3,000円から設定されています。
クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」内のページでは、活動の様子や横山さんの思い、支援のリターンもくわしく紹介中です。支援を検討する方はそちらをご覧ください。
