雨引観音の多宝塔。塔を背景に記念撮影する人がたくさん茨城県桜川市の、三重塔や多宝塔が残る3つの寺院を回る「桜川三塔巡り」が昨年秋に実施されました。イベントは終わりましたが、三塔巡りの楽しさ、面白さは変わりません。今回は、2025年11月21日に記事を配信した富谷観音(小山寺、同市富谷)を除く、薬王院(椎尾薬師)と雨引観音(楽法寺)の紅葉を中心に紹介します。
12月に入り、紅葉シーズンも終わりを迎えますが、桜川市真壁町椎尾の薬王院の紅葉は12月が見頃になります。これは、同寺が筑波山の中腹、斜面温暖帯と言われエリアにあり、冷たい空気が気流で山裾に下りるため、紅葉が遅くなるのです。
同じ斜面温暖帯の桜川市真壁町酒寄地区では、こうした気候を利用してミカンを栽培しており、今シーズンは12月7日(日)まで観光果樹園を営業しています。
今年は豊作、甘いよ! 筑波山でミカン狩り 桜川の酒寄観光みかん組合
薬王院は2025年11月15日(土)に筆者ととりぷれライター小波来さんが筑波山に登った時のスタート地点になりました。健脚向けの「薬王院コース」が整備されています。文中の薬王院の写真は、2025年11月27日に撮影したものです。

薬王院から筑波山(男体山、奥)を望む。手間の紅葉が鮮やか=桜川市椎尾
紅葉は山門周辺がメインになります。

薬王院山門周辺の紅葉=桜川市椎尾

薬王院山門周辺の紅葉=桜川市椎尾
境内には樹齢300~500年と言われるスダジイなどが群生し「椎尾山薬王院の樹叢」として茨城県の天然記念物に指定されています。
本堂には金属製の大きな眼鏡が置かれています。これをくぐり抜けると、病気、特に目のそれに効果があると言われています。

薬王院本堂の巨大眼鏡=桜川市椎尾
本堂に向かって左側に三重塔(茨城県指定文化財)がそびえます。

薬王院の三重塔=桜川市椎尾
続いて桜川市本木の雨引観音です。こちらは雨引山の中腹に本堂や多宝塔などの立派な伽藍があり、安産や子育てを願う人たちでにぎわいます。11月は七五三参りの親子らがたくさん訪れていました。文中の雨引観音の写真は、2025年11月28日に撮影したものです。

鮮やかな色に染まる雨引山。中腹に雨引観音の伽藍がある=桜川市内から
桜とアジサイの名所ながら、紅葉も楽しめます。

雨引観音境内の紅葉=桜川市本木

雨引観音境内の紅葉=桜川市本木
境内の池にはコイが泳ぎ、アヒルも浮かんでいました。

境内の池ではコイが泳ぎ、アヒルが羽を休めていました=桜川市本木
寺務所の前でクジャクが休んでいました。境内ではアヒルやクジャクが放し飼いされています。

雨引観音境内で放し飼いされているクジャク=桜川市本木

雨引観音の多宝塔。塔を背景に記念撮影する人がたくさん(資料写真)
富谷観音を含む「桜川三塔巡り」を楽しんでみませんか。

「桜川三塔巡り」のパンフレット
紅葉の筑波山に登る〈上〉 桜川市からの健脚向け「薬王院コース」
紅葉の筑波山に登る〈下〉 男体山頂~女体山頂~坊主山を通り下山
所在地:茨城県桜川市本木1
電話: 0296-58-5009
ホームページ:http://www.amabiki.or.jp/
インスタグラム:https://www.instagram.com/amabiki_kannon/?hl=ja
