古河市、市立中学校全9校のプールと水泳実技授業廃止 2026年度末で 老朽化・維持管理費増加で座学中心へ



古河市役所古河庁舎=同市長谷町 古河市
古河市役所古河庁舎=同市長谷町

茨城県古河市2026年度末市立中全9校のプール施設を廃止し、水泳の実技の授業もやめると発表しました。

施設の老朽化に伴う修理代や維持管理費用の増加などが理由で、市によりますと、中学校の水泳の実技授業をなくすのは県内で初めて

27年度からは座学中心の授業に切り替えるということです。対応を巡り、市内からは賛否の声が上がっています。

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市教育委員会によりますと、市立中ではプールや実技の授業の廃止後、保健体育科目として、心肺蘇生法や応急手当のやり方といった救命措置のほか、水辺の危険や水難事故防止などに関する授業を行います。

小学校の実技を充実

廃止で浮いた修繕費や維持管理費は、市立小学校のプールの修繕や維持管理などに充て、小学校の実技授業を充実させる意向です。市立小23校のうち18校は自校のプールで授業を行いますが、そのうち修繕が必要なプールは11校に上ります。

例年、市立中では6月から7月にかけ、各校の裁量で計4~8時間(コマ)の水泳の実技授業を実施しています。しかし、プールの老朽化が進み、自校プールで授業を行う7校のうち4校は市の基準で修繕が必要になっています。

保護者からは反対も

市立中に勤める教職員の1人は、自校のプールは水漏れし、満杯にしてもすぐに水位が下がってしまうと指摘。「プールを使う期間は限られるのに、水道代も修理代もばかにならない。教育効果に見合っているとは思えない」と、今回の方針に理解を示します。

市教委担当者は、最近では夏場の気温が上がり、熱中症の恐れから授業ができない日も増えていると指摘。また、水泳の授業を休む生徒の割合も高いとし、「見学よりも自習させることが多く、生徒を見守るための教職員も必要になる」と現場の事情を話します。

一方で、保護者からは反対意見も聞こえます。市内の男子中学生の母親は「水害の発生時や、海や川に遊び行った時などに心配」と不安視しており、「水泳は成長期に体を強くするのにも有効。全校で廃止するのは違うと思う」と疑問を呈しました。


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