真岡鉄道沿線旅で出合った酒店。店主の日本酒愛が凄すぎて、後日再訪しました。
老舗の酒店
荒谷屋本店(筑西市甲)は下館小学校の真ん前にあります。はっきりした創業年は分からないそうですが、100年以上続く老舗の酒店です。落ち着きのある古風な外観も好印象です。

荒谷屋本店の外観=筑西市甲
棚には日本各地の珍しい日本酒がズラリと並んでいます。筆者は日本酒が大好きですが、まったく知らない銘柄もたくさんありました。

棚に並んでいる日本酒と焼酎=筑西市甲
店主は3代目の櫻井興さん。87歳になるそうですが、肌つやがよくとても元気な方です。
「日本酒の話になると止まらない」と、傍らで娘さんがそっと教えてくれました。

3代目の櫻井興さん=筑西市甲
日本酒のよさを伝えたい
珍しい日本酒を揃えている理由を聞くと
「昔は地方の日本酒は手に入りませんでした。店を継いだ頃は地元や大手酒造メーカーの日本酒を中心に販売してきましたが、千葉県で地方の珍しい酒を販売する酒店と出会い、自分もそのような店にしたいと思うようになりました」と興さん。
棚に並んだ日本酒を見ながら「日本には地方地方に酒蔵があります。地方の酒蔵を皆さんに知ってもらい、日本酒のよさを伝えたかった」と続けます。

棚に並んでいる日本酒には特徴が表示されています=筑西市甲
昭和57年に今の店舗を建て、昭和59年に「日本名門酒会」に入会。会員になり日本各地の日本酒を揃えましたが、当初は売れなかったそうです。

入会当初の日本名門酒会銘柄リスト
でも、ここからが興さんの本領発揮。
地方の日本酒を調べ、取り寄せた日本酒にその特徴を表示しました。また、お客さんの要望に答えられるように本も購入し、知識を増やしていきました。

日本酒を紹介した本。漫画「美味しんぼ」もありました=筑西市甲
これが功を奏し、珍しい日本酒がある店として口伝えで広まり、茨城県外からもお客さんが来るようになったそうです。
伊勢神宮唯一の御料酒 白鷹
興さんの日本酒愛に感銘を受けながら、取材を忘れて色々な質問をしてしまい、いつの間にかライターというより、ただのお客さんになっていました。
取材を終え、再訪のきっかけとなった伊勢神宮御料酒白鷹を1本購入しました。
家に戻り晩酌です。キリッとした辛さ、そしてほんのりと甘い後味。興さんの説明通り、白鷹はバランスのとれたおいしい酒です。

白鷹で晩酌です
白鷹を味わいながら興さんの笑顔が思い浮かびます。
筆者もすっかり荒谷屋本店、そして、興さんのファンになってしまいました。
住所:茨城県筑西市甲628
電話:0296-22-2684
営業時間:午前9時~午後6時
