絵本の世界に入ったかのように原画や美術を親子で楽しめる太田市美術館の企画展「本と美術の展覧会vol.5 あふれる、うごめく、のめりこむ。―絵本原画とアートの空間―」が5月26日まで開催中です。
美術館と図書館を兼ねた施設の特徴を生かし、2017年から開催している「本と美術の展覧会」シリーズ第5弾です。
今回は、絵本を通して独自の世界観を表現している田島征三さん、ミロコマチコさん、舘野鴻さんの3人の作品を紹介しています。
田島さんは、絵本「た」の原画を展示。日本の稲作をテーマに、「たがやす」「たねまく」「たべる」など、「た」から始まる単語だけで物語が構成されています。
「マリウポリの少年になった日本人のぼくと両親」は、ロシアによるウクライナ侵攻中に少年が描いた絵日記にインスピレーションを受けた作品。戦争経験者である田島さんならではの感性が映し出されています。
動植物や自然の気配を伸びやかに描くミロコマチコさんは、絵本「みえないりゅう」のアクリル画などを展示。
動植物から目に見えないものを描くに至った作風の変遷をたどることができます。
舘野さんは、「がろあむし」「どんぐり」など絵本4作品の原画を紹介しています。
かつて昆虫生態の模写をする仕事をしていた舘野さんは、細密で写実的な作風が特徴です。制作中のデッサンやメモも公開しています。
期 日:開催中~5月26日(日)まで
休館日:月曜日(ただし4月29日、5月6日は祝日のため開館し、翌火曜日が休館)、4月23日
時 間:午前10時~午後6時(最終入場は午後5時半まで)
会 場:太田市美術館・図書館(太田市東本町16₋30)
観覧料:500円(高校生以下などは無料)
詳 細:https://www.artmuseumlibraryota.jp/post_artmuseum/186453.html