来たる8月3日土曜日は、2024年で最も花火大会が多い日になりそうです。新潟県長岡市や栃木県足利市をはじめ、北は北海道から南は九州まで、その数は優に150カ所を超えます。彩り豊かな光の花が千紫万紅のごとく、日本の夜空を染め上げます。その中でも、「とりぷれ」エリアの中心に近い「渡良瀬」を舞台にするのは、茨城県古河市西町の古河ゴルフリンクスを会場に5年ぶりに通常開催される「第19回古河花火大会」です。「史上最響」と銘打ち、北関東唯一となる三尺玉(2発)や、音楽とシンクロした超特大ワイドスターマインが夜空を華麗に焦がします。
大会直前で最終準備に皆が忙しい古河市商工観光課を訪れ、企画から運営まで全てを担当する荒籾忠広課長補佐に、大会の見どころや意気込みなどをお聞きしました。
取材開始早々偶然に、大会のプログラムが台車に乗って商工観光課に届きました。出来たてを分けていただくことができました。幸先良好です。
これから、打ち上げプログラムの読み方や大会運営など、「ここだけ」の情報をお届けします。
プログラム表紙に「名工」3社
公式プログラムに採用された3種類の花火は、上から阿部煙火工業(新潟県)の三尺玉「錦冠小割浮模様」、野村花火工業(茨城県水戸市)の、「野村ブルー」と高く評される青色の千輪菊、田熊火工(栃木県)の十八番「彩色千輪菊」になります。
第1章から第10章までの約70分間、この3社が分担して約2万発の花火を打ち上げます。
大会タイトルの「史上最響」は、史上最高の響きを略したものです。考案したのは荒籾さん。音響機器には相当力を入れているそうで、「高スペックのスピーカーから流れる選りすぐりの音楽や、三尺玉の爆発音の『響き』を体感していただきたい」と力を込めます。
古河市長は花火が大好き
表紙を開くと、大会実行委員長を務める針谷力・古河市長の主催者あいさつ文が掲載されています。荒籾さんによると、針谷市長は花火が大好きで、「市役所の中で花火に一番精通されている」ということです。
世界トップレベルの技術を持ち、引く手あまたの野村花火工業には、針谷市長自らラブコールを送り続け、古河花火大会への参加を2年かけて口説き落としたといいます。スターマイン打ち上げ時に使用する音楽へのこだわりも半端なく、通常は煙火業者に任せる曲選定も、針谷市長のこだわりが反映されているということです。曲名は当日のお楽しみとしましょう。
フェアウェイ席を新設、完売
有料観覧席は既に全席完売になっています。その中で特に関心があったのは、今大会から初めてゴルフ場内に設けられたフェアウェイ席です。これも荒籾さんの発案とのことですが、高額の席から先に売れ、早々に完売したそうです。開始前、夕暮れ時にショータイムあり、古河市職員で構成したコンシェルジュのおもてなしありと、緑のじゅうたんの上で「セレブ感」を満喫できること間違いありません。フェアウェイ席の売り上げは、大会の運営費確保の面でも大いに貢献しているということです。
「史上最響! 古河花火大会の楽しみ方教えます(下)」はこちら
開催日時:2024年8月3日(土)午後7時20分~8時半(荒天翌日)
開催場所:古河ゴルフリンクス(茨城県古河市西町10‐1)
問い合わせ:古河市商工観光課 0280‐22‐5111(代)
大会ホームページ:https://www.kogakanko.jp/hanabi
大会公式プログラム:https://www.kogakanko.jp/wp-content/uploads/2024/07/c0919fb7088262c638c2a64c1524cefd.pdf