8月3日に開催される第19回古河花火大会のポスター 古河市
8月3日に開催される第19回古河花火大会のポスター

「史上最響!」 古河花火大会(8月3日)の楽しみ方教えます(下) 豪華玉を惜しげもなく投入、日本一の技を披露へ



茨城県古河市西町の古河ゴルフリンクスで8月3日土曜日に開催される「第17回古河花火大会」。2回目となる今回は、当日の主なプログラムごとの見どころなどをお伝えします。

「史上最響! 古河花火大会の楽しみ方教えます(上)」はこちら

第1回古河花火大会をPRする三尺玉の模型=JR古河駅改札口、2006年撮影

第1回古河花火大会をPRする三尺玉の模型=JR古河駅改札口、2006年

第1章オーバーチュア(序曲)「響きを求めて」

ファンファーレとともに大会の幕が開きます。大会全体のプロデュースは田熊火工(栃木県野木町)が担当します。

第4章「花火学講座」

6種類の花火がナレーションで紹介された後、古河ブランド認証品を模した型物かたもの花火を打ち上げます。型物花火とは、ハートや動物などいろいろな形を描く花火です。

23品目のうち「ふなの甘露煮」、「こがのかさ」に加えて、もう一品目がクイズ形式で打ちあがります。2D構造の型物花火は丸い菊型花火などと異なり、常時観客席側に向くとは限らないので、このあたりは田熊火工の腕の見せどこになるでしょう。

第5章「明日への光」

古河花火大会のワイドスターマイン(2018年撮影)

古河花火大会のワイドスターマイン(2018年)

中盤の第5章は、野村花火工業(茨城県水戸市)が担当する、幅400メートル、9カ所から打ち上げる音楽付き超特大ワイドスターマインになります。土浦全国花火競技大会で何度も優勝経験を持つ腕利きの花火師さんがプログラムを担当します。

野村花火工業は、競技大会と変わらない豪華玉を一般の花火大会に惜しげもなく投入します。以前に、野村陽一社長にその理由を尋ねたところ、「野村の花火を見たいというお客さんの期待を裏切ることはできません。だから一切手抜きはしません」という答えが返ってきて、感服しました。

第6章「三尺玉打ち上げ」

古河花火大会の三尺玉(資料写真)

古河花火大会の三尺玉(資料写真)

大会の主役の一つ、三尺玉の1発目になります。通常、三尺玉の打ち上げ位置は、保安距離の関係で会場の端になることが多いのですが、古河花火大会の場合、広大なゴルフ場が打ち上げ現場という優位性から、会場センターからの打ち上げという特徴があるそうです。

直径90センチの超大玉は、上空で開いたときの直径が約650メートルに達します。ただし製作には半年を要するそうです。担当の阿部煙火工業(新潟県加茂市)は当日、長岡まつり大花火大会(新潟県長岡市)の打ち上げにも関わるということで、1年に約25発の三尺玉を製作するなど大玉に特化した老舗花火店と言えます。

第8章「花火の音を堪能するひととき」

花火師の究極の技とも言われる五重芯花火など、野村花火工業の珠玉の10号玉(直径30センチ)10発を解説付きで打ち上げます。土浦全国花火競技大会や大曲(秋田県大仙市)の全国競技大会で内閣総理大臣賞を計21回受賞している同社ならではの定番メニューです。音楽付きスターマインが全盛の時代にあって、花火の音と光だけの幻想的な世界を体感することができます。

最終章「グランドフィナーレ」

古河花火大会で打ち上げられた三尺玉(2016年)

古河花火大会で打ち上げられた三尺玉(2016年)

2発目の三尺玉です。筒先から太い火の柱が昇る「虎の尾」を手前に配する仕掛けは、特にカメラマンにはたまらない被写体に違いありません。耳が張り裂けそうな大音響。その後訪れる静寂の余韻に浸りながら、古河花火大会は幕を閉じます。

20th記念大会に向けて

平成の大合併を機に2006年に始まった古河花火大会は、来年20周年のアニバーサリーを迎えます。古河市商工観光課の荒籾忠広課長補佐の言葉の端々に、記念大会を見据えた企画が垣間見え、期待に胸が膨らみますが、まずは今大会が楽しく安全に盛況に開催されることを心より祈念しています。

第19回古河花火大会
開催日時:2024年8月3日(土)午後7時20分~8時半(荒天翌日)
開催場所:古河ゴルフリンクス(茨城県古河市西町10‐1)
問い合わせ:古河市商工観光課 0280‐22‐5111(代)
大会ホームページ:https://www.kogakanko.jp/hanabi
大会公式プログラム:https://www.kogakanko.jp/wp-content/uploads/2024/07/c0919fb7088262c638c2a64c1524cefd.pdf

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