栃木県小山市中央町にある小山市民ギャラリーまち美で、小山市在住の木版画家・富張広司さんと妻の也以さん、娘夫婦、孫夫婦による親子三代のファミリー展が開催されています。11月16日(日)まで開催中の展示をのぞいてきました。
富張広司さんの歩み
富張広司さんは茨城県境町の出身。もともとは油絵を描くところから画家人生がスタートしました。
教員として子どもたちに木版画を教えたことをきっかけに、その魅力に惹かれ、今では木版画歴60余年を数えます。

代表作「偕楽園」を含む作品がずらり
妻の也以さんは、広司さんの影響を受けて結婚後に木版画を始めました。海外旅行などで訪れた場所の思い出をイメージして、作品を制作することが多いといいます。

妻・也以さんの作品も
広司さんはキャリアを重ねてもなおアイデアが溢れてくるという、根っからのアーティスト気質。夫婦それぞれの感性が作品に生きています。
三世代で広がる“木版画の輪”
広司さん・也以さんの娘夫婦や孫夫婦も、お二人から影響を受け、それぞれの感性でアートの世界へ足を踏み入れました。

娘の尚美さんのタペストリー作品
娘の尚美さんは個性的なタペストリーを制作しています。毛糸で編んだものや着物の帯など、異なる素材を一つ一つ組み合わせた作品は、空間にパッと華やかさを添えています。
作品の中に文字が隠されているのも特徴のひとつ。タイトルにちなんだ漢字や英単語が添えられ、作品の世界をより豊かに感じさせます。
孫夫婦である菊地高嗣さん・静江さんの作品には、それぞれに彫られた同じ漢字が。
聞くとお子さんの名前だそうで、「私たちにとっての曾孫なの」と也以さんがにっこり教えてくれました。

今年作の作品と富張広司さん、也以さん夫妻
作品には家族の愛も込められていて、まさにファミリー展ならではのあたたかさに包まれます。

小山市民ギャラリーまち美

会期は11月16日(日)まで。入場無料なので、気軽に足を運んでみてください。
期日:2025年11月11日(火)~11月16日(日)
時間:10:00~18:00(最終日16:00まで)
会場:小山市民ギャラリーまち美(栃木県小山市中央町2-1-8 メゾンタカキュー1階)
入館料:無料
駐車場:小山市役所の駐車場利用可
詳細:まち美HP(https://www.machibi-oyamacity.com/)
