20歳の人が生まれた2004年度 YouTube誕生、韓流ブーム…茨城・栃木・群馬では何があった?



栃木

2025年1月13日(月)は「成人の日」。2022年から法律上の「成人」は18歳以上に変わりましたが、多くの市町村ではこの3連休、20歳となる人を対象とした「成人式」(二十歳のつどい)が行われます。

晴れて二十歳(はたち)を迎えた皆さんが生まれたのは2004年度(2004年4月~2005年3月)。世界、日本全国、そして北関東3県境の<とりぷれ>エリアでは、どんな出来事があったのでしょうか。振り返ってみます。

【世界】YouTube誕生

もはや私たちの日常生活の一部となっている、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」がアメリカで創設されたのは2005年(平成17年)2月14日のことです。

初めての動画投稿はその年の4月。以来、20歳を迎える皆さんと時を同じくするように、成長を遂げてきました。

【全国】新紙幣の発行開始

2024年(平成16年)に話題となった「新紙幣」。新しいお札には、一万円は渋沢栄一、五千円は津田梅子、千円は北里柴三郎の肖像が新たに採用されました。

その20年前、2004年11月1日に発行が開始されたのが、樋口一葉の五千円札と野口英世の千円札です。

20歳を迎える皆さんは物心ついた頃から、なじみ深い紙幣だったのではないでしょうか。

ちなみに、それ以前の五千円札は新渡戸稲造、千円札は夏目漱石でした。

【全国】第一次「韓流ブーム」

ペ・ヨンジュンさん、チェ・ジウさん主演のドラマ「冬のソナタ」が日本国内で大ヒットし、2004年は「韓流ブーム」が到来しました。

K-POPグループの「東方神起」などが人気を集めるようになったのもこの頃から。

以降、継続的に韓流ブームは訪れ、現在ではすっかり「韓国ドラマ」「K-POP」は国内エンタメジャンルのひとつとして定着しています。

新太田市、新佐野市、筑西市が誕生

この2004年~2005年前後は「平成の大合併」とよばれる、市町村合併が全国で相次いだ頃でもありました。

北関東3県境の<とりぷれ>エリアでは、2005年の2月~3月末に立て続けに3つの新市が産声を上げました。

群馬県では太田市、藪塚本町、尾島町、新田町が合併し、新「太田市」に。栃木県では佐野市、田沼町、葛生町が合併し、新「佐野市」が誕生しました。

茨城県では下館市、関城町、明野町、協和町が合併し、新たな名称の「筑西市」に。筑波山の西側に位置することが由来で、4市町から1文字ずつを取った「しあわせ市」も候補になっていました。

小山市の「小山ゆうえんち」閉園

栃木県小山市で地元民に親しまれた「小山ゆうえんち」が2005年3月、閉園しました。

桜金造さんが出演した「小山ゆ~えんち~」のテレビCMでも話題に。プールやスケート場、ボウリング場などもありました。

当時の面影を残すメリーゴーラウンド

跡地には、2007年に商業施設「小山ゆうえんハーヴェストウォーク」がオープン。現在も稼働するメリーゴーラウンドなどに当時の面影を残しています。

下妻市出身の塚田真希さん金メダル

2004年夏のアテネオリンピックでは日本選手が活躍。柔道女子78kg超級では、茨城県下妻市出身の塚田真希さんが金メダルを獲得しました。

塚田さんは2024年10月、柔道女子日本代表の新監督に就任。2028年のロサンゼルスオリンピックに向けた強化に力を尽くします。

アテネオリンピックでは、マラソン男子で群馬県の桐生工業高校出身の諏訪利成さん(現・上武大学駅伝部監督)も6位入賞を果たしています。

小山市で栃木兄弟誘拐殺人事件

栃木県小山市で2004年9月、4歳と3歳の幼い兄弟が同居する男に川に投げ込まれ、殺害される痛ましい事件が発生しました。

その後、兄弟が男から繰り返し暴行を受けていたことも明らかに。このような事件を二度と起こさないようにという願いを込めて、小山市から児童虐待防止の「オレンジリボン運動」が始まる契機にもなりました。

たくさんの大切な人に支えられて、無事に二十歳(はたち)の日を迎えることができる-。ご本人、そしてご家族の皆さんにとって、本当に特別なことだと感じずにはいられません。


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