茨城県桜川市真壁町で2月4日、「真壁のひなまつり和の風第二十一章」が始まりました。筆者は真壁のひなまつり実行委員を務めています。筆者お薦めのひな飾りを3回に分けて紹介します。
1回目は真壁の町並みに飾られたおひな様です。
蔵布都染色工芸サロン「蔵布都」
まずは下宿通りにある染色工芸サロン「蔵布都」。大正時代の石蔵に飾られたおひな様です。ご主人の柳田隆さんが入口に立ちおひな様の説明をしてくれます。柳田さんはひなまつり実行委員長。お客さんの少ないときはひなまつりの立ち上げなどの話を伺うこともできます。

蔵布都=マップB56

「蔵布都」ご主人の柳田隆さん。丁寧にお雛様を説明してくれます
酒蔵「村井醸造」
「蔵布都」の向かいにあるのが「村井醸造」。300年の歴史を誇る酒蔵です。筑波山の伏流水で仕込んだ酒は芳醇でお土産にお薦めです。店内にはこっそりお酒を飲む人形も展示されています。

村井醸造の雛飾り=B24 宴会しているお人形さんが下から3段目にいます

遊びびな。酒やビールを飲んでいます
「伊勢屋旅館」
同じ下宿通りにある「伊勢屋旅館」には、玄関におひな様が飾られています。ひなまつり期間中は予約で昼食を食べることもでき、総菜等も販売されています。

伊勢屋量感の雛飾り=B20 よく見ると手前に猫のおひな様が飾られています

昼食「弥生の風」(1300円)要予約
「石田金物店」
伊勢屋旅館の向かいにあるのが「石田金物店」。金物店ですがこの時期はお店が一変します。店主の石田晶子さんはちりめん細工が趣味で、石田さんといっしょにたくさんの吊るしびなや手作りびなが出迎えてくれます。

石田金物店の雛飾り=B21 「ひなまつりがうれしい」とほほ笑む石田さん
「旧高久家住宅」
下宿通りと御陣屋前通りの交差点にあるのが「旧高久家住宅」。前述の石田さんはちりめん細工の教室も開催し、生徒さんの作った吊るしびなが座敷一面に飾られています。また、石の妖精「いしおさん」のおひな様もあり、子どもたちに人気です。

旧高久家住宅の雛飾り=B59 石田さんと生徒たちの作品展

石の妖精「いしおさん」と製作者の相田さん
「旧真壁郵便局」
下宿通りから御陣屋前通りを進みます。2分ほど歩くと近代的な建物が見えてきます。「旧真壁郵便局」です。ここはひなまつりの案内所になっていています。館内には真壁で一番大きいおひな様があり、記念写真を撮る人も多くいます。

旧真壁郵便局=C1 総合案内所になっています

大きなお雛様の後ろには子どもたちの作品も展示されています
「川島書店」
御陣屋前通りに面して蔵が建つのが「川島書店」。蔵の中には江戸時代のおひな様が飾られ、真壁では珍しい押し絵びなもあります。ガラス越しになりますが、一見の価値があります。

川島書店見世蔵=A12

江戸時代のおひな様がたくさん飾られています
「川島洋品店」
「川島書店」の向かいにあるのが「川島洋品店」。店舗の中を進んで裏庭に出ると蔵があります。蔵の中はたくさんのひな人形が飾られたおひな様ワールドです。

川島洋品店土蔵=C12

蔵全体を使ったひな飾りは圧巻です
「石の広場」
御陣屋前通りから仲町通りに入り100メートルほど進むと、ちょっと変わった風景が広がります。石の広場です。
真壁は石の産地として発展し、石灯籠は国の伝統工芸品に指定されています。ここでは伝統工芸士が手がけた石のおひな様が展示されています。

石の広場(真壁石材協同組合)=A21
「西岡商店」
仲町通りから見芽通りに入って少し歩くと「西岡商店」に着きます。帳場にたくさんのおひな様が飾られ、珍しい御殿びなもあります。手前の蔵では布絵の作品を見ることができます。
土日祝日は「いわせ蕎麦の会」の皆さんによる手打ちそば(600円)が好評です。

西岡商店の雛飾り=A35

平岡恵美子さんの布絵=A37 布を使った絵画のような作品です
「稲葉米穀店」
「西岡商店」の二軒隣にあるのが「稲葉米穀店」。おひな様の下には大きな桶があり、真壁のおいしいお米が量り売りされています。

稲葉米穀店=A39 奥さまとの会話も楽しいです
「神武天皇遥拝殿」
見芽通りから真壁伝承館の駐車場に入ってそのまま進むと、神武天皇遥拝殿があります。ひなまつり期間中の土日祝日は開扉され、おひな様神社になります。ひなまつりは子どもたちの成長を願うお祭りです。ぜひお参りください。

神武天皇遥拝殿のひな飾り(マップには載っていません)
「ムラカミ書店」
最後に紹介するのは神武天皇遥拝殿の前にある「ムラカミ書店」。書店らしく本を読むおひな様が飾られています。このようなひな人形に出合えるのも真壁のひなまつりの魅力です。

村上書店のお雛様=A6 読書するおひな様

真壁のひなまつりマップ