栃木市、板倉町、加須市が誇る「三県境」　道の駅かぞわたらせで3月2日に8周年記念フェア

栃木、群馬、埼玉の3県境が接する隠れた観光スポット「三県境」から近い埼玉県加須市の道の駅かぞわたらせで3月2日（土）、地元の特産品を販売したりご当地キャラが登場したりするイベント「三県境８周年記念フェア」が開催されます。

全国で唯一「歩いて3歩で回れる」

三県境は、県道9号線（佐野古河線）沿いの道の駅かぞわたらせから南東に約400mほど離れた場所にあります。

周辺を畑に囲まれた一帯に、木製のいすや立て看板が置かれています。

市町でいうと、県境を中心にして、北東側が栃木県栃木市（旧藤岡町）、北西側が群馬県板倉町、南側が埼玉県加須市（旧北川辺町）にあたります。

加須市役所北川辺総合支所の地域振興課によると、「全国に三県境は40カ所以上ありますが、歩いて3歩で回れる平地の三県境はここだけです」とのこと。それだけレアなスポットなので、加須市などの3市町ではPRに力を入れています。

ちなみに、このあたりは県境が入り組んでいるため、道の駅かぞわたらせから三県境まで歩く5～10分ほどの間にも埼玉、群馬、栃木の3県を踏破することになります。行って、見て、帰って…。一日に何回、県境をまたぐことになるのでしょうか。

3市町の特産品販売＆ご当地キャラも

この三県境の地点を定めた行政区域境界確認書に3市町が調印したのが2016年3月31日。これを記念して始まったのが、この三県境フェアです。

当日は10:00～14:00の間、道の駅かぞわたらせで栃木、板倉、加須の3市町の特産品を販売します。屋外の出店ブースで栃木市はいちご、板倉町はきゅうり、加須市はトマトを直売します。

3市町からは、ご当地キャラも駆けつけます。栃木市のとち介、板倉町のいたくらん、加須市のこいのぼりん、スイハンジャーが10:30～、12:30～の2回登場します（とち介は10:30～のみ）。

道の駅かぞわたらせを起点とする三県境へのガイドツアーも11:00～、13:00～の2回行われ、ボランティアガイドの案内付きで三県境を見て回ることができます。

道の駅かぞわたらせ内の物産販売、食堂なども通常営業しています。加須市だけでなく栃木市、板倉町の名産も取り揃えているので、こちらものぞいてみましょう。

なお、ご当地キャラの登場は雨天中止。三県境へのガイドツアーも中止となる場合があります。

渡良瀬遊水地では恒例のヨシ焼き

また、当日8:30～翌3月3日（日）【3月2日から延期になりました】は三県境すぐ近くの渡良瀬遊水地で、春の恒例行事「ヨシ焼き」が行われます。

炎と黒煙を上げる渡良瀬遊水地のヨシ原＝2023年3月4日（下野新聞）

道の駅かぞわたらせの展望台からも、広大なヨシ原に真っ赤な炎と黒煙が立ち上る光景を望むことができます。渡良瀬遊水地のヨシ焼きと三県境。このエリアが誇る“2大観光資源”を堪能してみませんか。