浦島太郎の釣りざお!? 茨城・筑西市の 竹林で奇妙な姿の「ウラシマソウ」が見頃



見頃を迎えたウラシマソウ=筑西市関本肥土 イベント
見頃を迎えたウラシマソウ=筑西市関本肥土

浦島太郎が持っている釣りざおを思わせるユニークな姿から、その名が付けられた球根植物「ウラシマソウ」が、茨城県筑西市関本肥土せきもとあくとで見頃を迎えています。市内の竹林では現在100株以上が群生しており、年々その数を増やして、個性的な見た目で訪れる人たちの目を楽しませています。

茨城県自然博物館(同県坂東市)によると、開花時期は3~4月ごろです。パッと目を引く黒褐色の筒状の部分は葉が変形したもの(仏炎苞ぶつえんほう)で、その中に花が咲いているとのこと。一番の特徴である「釣り糸」のように見える部分は花の付属体で、花が成長するとともに長く伸び、自分の葉や他の植物に絡まるのだといいます。

ウラシマソウが群生する約3000平方メートルの広大な竹林は、地域住民約10人でつくる「関本肥土会」が大切に管理してきました。毎年春には「浦島草まつり」を開催し、コンサートやタケノコ掘りなどのイベントを行っています。

同会の岩崎浩幸会長(64)は、「まるで釣り糸のような奇妙な姿。竹林の風情と合わせて楽しんでいただきたい」と呼びかけています。

竹林に育つウラシマソウ(資料写真)

竹林に育つウラシマソウ(資料写真)

【以下、ライター starsia 追記 あわせて知りたい! ウラシマソウの豆知識】
■成長によって「咲かせる花」が変わる不思議な生態

筒状の葉の奥に小さな花がひっそりと咲いているウラシマソウですが、実は植物界でも珍しく、成長過程で「性転換」をするそうです。球根が小さく栄養が少ない若い時期は、雄しべから花粉を飛ばす「雄花おばな」が集まって咲きます。その後、数年かけて球根にたっぷり栄養を蓄えて成熟すると、今度は秋に赤い実をつけるための「雌花めばな」へと変化するのです。面白いことに、雄花のときは花粉を運ぶ虫を外へ逃がす「出口の穴」が下部に用意されていますが、雌花になるとその穴がなくなり、虫を閉じ込めて確実に受粉させるという巧妙な仕組みを持っています。なおウラシマソウは、シュウ酸カルシウムやサポニンなどの強い有毒成分を含んでいますので、絶対に食べてはいけません。 誤って食べると、口の中や喉が焼け付くような激しい痛みや炎症を引き起こします。

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