小山市に3人制プロバスケチーム「エデン」誕生　2000年代生まれのオーナーと選手による壮大な挑戦

今年、栃木県小山市を本拠地とする3人制バスケットボールのプロチームが誕生したことをご存知でしょうか。その名も「EDEN」（エデン）。すでに国内最高峰のリーグ、3×3.EXE PREMIERでの戦いに挑んでいます。

若さを武器に日本一へ

エデンは小山市出身で24歳の春山歩夢さんがオーナーとして立ち上げたチームで、メンバーも2000年代生まれの若い選手が大半です。

中心を担うのは、小山市出身の鈴木雅之選手、近藤虎之介選手。いずれも春山さんと小山第二小学校、小山中学校でチームメートで、それぞれ5人制の強豪といわれる県外の高校、大学で活躍しました。

ほかのメンバーも、大学時代に5人制での実績がある選手ばかり。春山さんは「ほかのチームよりも若いので体力やスピードがあって、3人制のプレーを身につける吸収力もあります」と話します。

エデンを立ち上げたオーナーの春山さん

3人制ではゼロからのスタートとなりますが、伸びしろは十分。チームとしての完成度を高めて、3年以内に日本一になることを目指しています。

そもそも、3人制バスケットボールとはどんな競技なのでしょうか。「バスケ」と聞いて多くの人が連想するであろう5人制（Bリーグ、漫画「スラムダンク」などでしょうか）とは何が違うのでしょうか。

3人制と5人制の大きな違いを挙げてみました。

ルールを知るだけでも、とてもスピーディーでエンタメ性の高いスポーツであることがわかりますね。

宇都宮二荒山神社前の広場なども会場に＝2016年7月（下野新聞）

春山さんも「これまでバスケに興味がなかった人にも、お祭りやフェスのような感覚で非日常感を楽しんでほしいです」と呼びかけます。

5月25日、エデンは国内最高峰リーグ「3×3.EXE PREMIER」での初戦を迎えました。

静岡県焼津市の複合施設「焼津PORTERS」で行われたラウンド1で出場12チーム中8位という悔しい成績でしたが、2試合目には記念すべきチーム初勝利を挙げました。

静岡県焼津市でのラウンド1でプレーする鈴木選手ⓒEDEN.EXE

今シーズンは8月末まであと7回のラウンド（大会）があり、全36チームのうち、上位14チームに入ると、プレーオフに進出することができます。

8月17日には宇都宮市のライトキューブ宇都宮でラウンドがあります。宇都宮ブレックスの3人制チーム「UTSUNOMIYA BREX.EXE」も出場するので、生で3人制の試合を見たい！という方は予定に入れておきましょう。

試合日程は3×3.EXE PREMIERの公式サイト（https://3x3exe.com/premier/）でご確認ください。

エデンはプロチームとしての活動のほか、小山市と宇都宮市で子ども向けのバスケスクールを開催しています。

さらには、宇都宮市内で男性向け脱毛・ホワイトニングのサロンを運営しています。ユニフォーム姿になると肌の露出が多いスポーツということもあって、「選手も利用するサロン」としてSNSなどで周知を図っています。

地元で試合を見られる機会は限られますが、県内でのイベントに参加したり、バスケの普及につながるイベントを開催したりということも企画しているそうです。

最新の情報は、Instagramの公式アカウント（@EDEN.EXE）などでチェックを。3人制バスケを軸としたコミュニティに多くの人が集う「楽園」を作る－。若い世代による小山発の挑戦を、みんなで応援しましょう。