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戦後初の国産旅客機YS-11などを展示する科博廣澤航空博物館=筑西市のザ・ヒロサワ・シティ内「ユメノバ」

戦後初の国産旅客機やゼロ戦、「タロ」「ジロ」救ったヘリも展示 「ユメノバ」2月11日オープン 茨城県筑西市



茨城県筑西市内のテーマパーク「ザ・ヒロサワ・シティ」の乗り物エリア「ユメノバ」が2月11日にオープンします。戦後初の国産旅客機や、寝台特別急行列車の車両といった歴史的価値のある乗り物を集め、東京ドーム1.2個分、約5万6千平方メートルの敷地に25施設を展開します。

目玉の一つは、科博廣澤航空博物館です。国立科学博物館(東京)が所蔵する戦後初の国産旅客機「YS-11」や、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)など航空機7機を公開します。南極観測船「宗谷」に積まれたヘリコプター「シコルスキーS-58」は、南極に残されたカラフト犬「タロ」「ジロ」を救出したことで有名です。

零式艦上戦闘機=筑西市のザ・ヒロサワ・シティ内「ユメノバ」

零式艦上戦闘機(ゼロ戦)=筑西市のザ・ヒロサワ・シティ内「ユメノバ」

シコルスキーS-58=筑西市のザ・ヒロサワ・シティ内「ユメノバ」

シコルスキーS-58=筑西市のザ・ヒロサワ・シティ内「ユメノバ」

4月から客車に宿泊できる

レールパークには、鉄道車両12両が並びます。寝台特別急行列車「北斗星」に使われた車両のうち、客車は4月1日から宿泊も可能になります。デゴイチの愛称で親しまれた蒸気機関車「D51形」、東北新幹線「やまびこ」や上越新幹線「とき」として活躍したE2系新幹線も見どころです。

歴史的に価値ある鉄道車両がそろうレールパーク=筑西市のザ・ヒロサワ・シティ内「ユメノバ」

歴史的に価値ある鉄道車両がそろうレールパーク=筑西市のザ・ヒロサワ・シティ内「ユメノバ」

このほか、ペンシルロケットの実験装置や、国産前輪駆動車の先駆けとなった「筑波号」などをそろえた施設があります。人気おもちゃの「シルバニアファミリー」を中心とした「おもちゃ王国」、ロケットを模した大型遊具といった子ども向け施設も人気を集めそうです。

2月1日に施設の内覧会が開かれ、国立科学博物館の前島正裕産業技術史資料情報センター長が報道関係者らを案内しました。前島さんは1977年当時に飛行距離の世界記録を達成した人力飛行機「ストークB」など7機を紹介し、「当時を知る人は懐かしんで見るし、子どもは『自分も造ってみたい』と夢を持つかもしれない」と思いを込めました。ユメノバを運営していく広沢商事の野口稔夫専務は「全てが当時実際に使われていた本物。迫力を楽しんでほしい」と強調していました。

オープニングイベント

オープニングイベントとして11、12の両日、レールパーク特別見学会(当日午前10時に入場口で整理券配布)と、関東鉄道の鉄道用品などの即売会が予定されています。

【ユメノバ(ザ・ヒロサワ・シティ)】
住所:茨城県筑西市徳持ほか
電話:0296-48-7417
営業時間:10:00~17:00(最終入場16:30)
入園料金:大人2500円、大学生・高校生1000円、中学生700円、小学生500円
休園日:月曜日(休日の場合は翌火曜日)
ホームページ:https://www.shimodate.jp/
インスタグラム:https://www.instagram.com/the.hirosawa.city/

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