茨城県筑西市下中山のCafe「海と花」は、県立下館一高の近くの住宅街にあります。どことなく海辺のコテージを思わせる外観の、おしゃれなカフェを取材させていただきました。
店は、代表の坪井裕子さんと恒さん夫婦が、結婚当初住んでいた家で、「ペンション風の外観にした」という思い入れのある建物だそうです。その後、賃貸住宅にしていましたが、たまたま空き家になったのと、夫婦が定年退職するというタイミングが重なり、カフェにリフォーム、2022年6月にオープンしました。
コロナ禍での決断でしたが、「勢いで」(裕子さん)店を始め、「退職後はのんびりしたい」と言っていた恒さんもサポートしてくれるようになりました。
調理を裕子さんが担当、接客とコーヒーを恒さんが担当しています。白を基調とした明るい店内は、キッチン側を「海」のイメージ、客席側には植物を置いて「花」のイメージにしています。エキゾチックなBGMが穏やかな時間を演出します。
店名の「海と花」は、裕子さんが好きな「海」と「花」をつなげたもの。内装は、知人らに協力してもらい1年ほどかけてリフォームしたそうです。
リフォームの際には、庭にテラス席も作りました。取材当日は暖かだったので、ペット連れのお客さんがテラス席で過ごしていたそうです。
2階席もあり、1階とはまた異なった雰囲気の空間になっています。
さっそく注文です。メニューは「海ランチ」はガーリックシュリンプ、「花ランチ」(限定5食)は煮込みハンバーグ、「パスタランチ」はめんたいクリームパスタです。パスタは季節ごとに内容が変わるそうです。今回は「海ランチ」をチョイスしました。いずれも、飲み物、スープ、デザート付きで1400円です。
差額を払えば、メニューにある400円以上の飲み物を変更することもできます。せっかくなので、写真映えしそうな「ドロップソーダ(UMI)」に変更をお願いしました。
10分ほどで料理が運ばれてきました。ガーリックシュリンプ、サラダ、小鉢が2品付いていました。スープはトマト風味の野菜スープです。
さっそく、ガーリックシュリンプをほおばります。隠し味のタレと、ニンニク、玉ねぎで香ばしく炒めたエビは、プリプリで甘さが際立ちます。殻付きですが、そのまま食べてしまいました。
サラダには花が飾られています。「それはエディブルフラワーなので食べられますよ」とのこと。食べるのがもったいないほどきれいな花も、新鮮な野菜と一緒に口に運びます。
気になっていた「ドロップソーダ(UMI)」も飲んでみます。
上に「食べられるビー玉」と呼ばれる、寒天の「クーロン球」が入っています。中には1粒ごとに違う果物が入っており、食べる度に違った風味が楽しめます。「下にレモンのジュレが入っているので、かき混ぜて飲んでください」とのこと。混ぜるのが惜しいほどきれいな色でしたが、思い切って混ぜます。ほんのり酸っぱいレモンのジュレが炭酸にアクセントを加え、また違ったおいしさに変化しました。
これだけでかなりお腹が一杯なところにデザートが到着! 中のケーキは米粉をベースとしているそうですが、とてもしっとりしていて、言われなければ米粉とは気づかないほど上品な甘さでした。
オープン当初は、メニューも試行錯誤したそうで、「バタバタだったが、最近ようやく余裕が出てきた」と裕子さんは笑います。地域のイベントでキーマカレーやパスタ、焼き菓子などの店を出店するなど、地域との関わりも増やしていく予定です。
「新鮮な食材と手作りにこだわり、頑張ってきた人がくつろげる場所を作りたい」。その思いの通り、仕事を忘れてのんびりくつろいでしまいました。
終始、穏やかな笑顔を絶やさずに対応していただいた、ご夫婦の営む素敵なお店でした。
またお邪魔します!
住所:茨城県筑西市下中山560-6
電話:0296-47-5442
営業時間:11時〜17時
定休日:月、火曜日
Instagram:https://www.instagram.com/cafe.umi.hana/