浴衣で訪れたい小山市の夏の伝統行事 心あたたまる「思川の流しびな」が7月6日に開催されます



子育て
思川の流しびな=2024年7月7日(下野新聞)

栃木県小山市で夏の訪れを告げる風物詩「思川の流しびな」が、今年も開催されます。日時は7月6日(日)10時から。市内中心部を流れる思川に、それぞれの願いを託した人形をそっと流す-。心あたたまる光景が広がります。

受け継がれる伝統の手仕事

この流しびなに欠かせないのが、地元の県伝統工芸士・諏訪ちひろさんの存在です。

下野人形を制作する諏訪さん

諏訪さんが制作する「下野人形(しもつけひとがた)」と呼ばれる人形は、小山市無形文化財にも指定されている「下野しぼり和紙」で作られたもの。

手作りのため、同じ人形は二つとありません

紙にしわを入れて布のような風合いを出す技法は、60年以上前から受け継がれてきました。その和紙を使い、諏訪さんと、家元であるお母さまが一体ずつ丁寧に仕上げています。

合唱団の歌声&来場者特典も

流しびな当日は小山児童合唱団も参加し、歌声で行事を彩ります。

「合唱団との取り組みを通して、次の世代にも伝統に興味を持ってもらえたら」と諏訪さんは語ります。浴衣で訪れた方には、先着50名限定で流しびなのプレゼントがあります。

さまざまな愛らしい人形

「流しびなを通して、人とのご縁が広がっていくのを感じています」と話す諏訪さん。伝統の技と願いが込められたひとときに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

JR小山駅近くにある「おやま本場結城紬クラフト館」では、流しびなを作るワークショップが不定期開催されていますので、そちらもおすすめです!

思川の流しびな
期日:2025年7月6日(日)
時間:10:00~11:00頃
会場:観晃橋下思川左岸(小山市役所西側)

特 集

feature


特集一覧を見る