友人から「感動的なカレー」と言われてレトルトカレーを手渡されました。
レトルトカレーはほとんど食べたことがありません。学生時代にボンカレーやククレカレーを食べた程度です。「感動的」という言葉につられて食べてみました。
伝説の下妻金豚
湯煎したものをご飯の上にかけると、ゴロゴロとした肉が5、6個出てきました。ルーをなめてみると、レトルトとは思えないおいしさ。肉を口に入れると、かむ必要もなく滑らかにとろけていきます。
「これがレトルトカレー?」。そう感じるほど本当に感動的な味わいです。

下妻金豚の入ったレトルトカレー
埼玉県の会社が製造し、レトルトカレーの袋には「伝説の下妻金豚」と書いてあります。「下妻金豚!」。これは取材する価値がありそうです。

「伝説の下妻金豚」と表示されたレトルトカレー袋
友人に尋ねると、下妻市の「豚職人工房ぶぅーぶー」で買ったとのこと。レトルトカレーを食べた翌日、その店に行ってみました。
「ぶた」の看板にインパクト
「豚職人工房ぶぅーぶー」は国道294号沿い、下妻イオンから南へ1キロほど行ったところにあります。国道からは「ぶた」と表示された看板がよく見えます。

「豚職人工房ぶぅーぶー」=下妻市谷田部
精肉店とは思えないほどおしゃれな建物です。お客さんもひっきりなしにやってきます。

レストランのような外観。駐車場も広いです
店に入り、店員さんに「レトルトカレーがとてもおいしかったです」と言うと、奥から店長の倉持暁成さんが出てきて、歓迎してくれました。

店長の倉持暁成さん
「豚職人工房ぶぅーぶー」は全日本豚共進会で3期連続入賞の養豚場「倉持ピッグファーム株式会社」の直営店として2016年にオープンしました。
店内には精肉のほか、焼き豚、ハム、ソーセージなどの加工品がずらりと並んでいます。

広い店内にはおいしそうなハムやソーセージなどが並んでいます
また、店内からは加工品作りを見ることができ、職人さんたちが丁寧に手作業していました。食の安心と安全を感じさせてくれます。

店内から加工品作りも見学できます
店の一角にはお目当てのレトルトカレー(426円)も置いてありましたが、辛口と甘口は完売で入荷待ち。やはり大人気のようです。

取材のきっかけとなったレトルトカレー
再び感動的な出合い
店長さんに一通り店内を案内してもらい、レジの方に目を向けると、おいしそうなものが目に飛び込んできました。何と総菜も販売していました。

コロッケ、メンチカツ、トンカツ、ヒレカツ…どれもおいしそうです
筆者は総菜が大好き。食い入るように見ていると、「コロッケは下味がついているのでそのまま食べてもおいしいですよ。下妻金豚のジューシーなメンチカツも人気です」と、店員さんから食欲をそそる一言。

メンチカツ(左)とコロッケ(右)
その言葉に後押しされ、コロッケ(198円)とメンチカツ(198円)を買いました。
夕方、帰宅して実食です。買ってから2時間ほどたっていますが、生パン粉を使った衣はサクサクです。
トースターで軽く温めていただきましたが、コロッケはジャガイモの甘さが際立っています。店員さんの説明通り下味がしっかりついているので、ソースをかける必要がないほどです。
メンチカツは「伝説の下妻金豚」がぎっしりと詰まっています。かむとジューシーな味わいが口の中に広がります。

家でメンチカツ(左)とコロッケ(右)を味わいました
レトルトカレーからこのような出合いにつながるとは思いませんでした。
「おいしい豚肉を食べて皆さんが笑顔になりますように」。店長さんの思いが伝わってくる素敵な店でした。