千代田町、邑楽町が住み続けたい街&幸福度でランクイン 北関東の市町村で3位ですが…知名度低めなので紹介します



千代田町

大東建託(東京都港区)が「いい部屋ネット 街の幸福度&住み続けたい街ランキング2025」を発表しました。発表によりますと、北関東の市町村を対象にまとめた結果、群馬のとりぷれエリア(東毛地域)に位置する千代田町が「住み続けたい街」で、邑楽町が「幸福度ランキング」でそれぞれ3位に入ったことが分かりました。

千代田町では認知度アップのためのキャンペーンに取り組むなど、知名度が低いと思われる千代田町と(隣接する)邑楽町。この機会にざっくりご紹介しますので、多くの人にそれぞれの魅力を少しでも知ってもらえたらと思います。まずはランキングから見ていきましょう。

北関東で堂々の3位

「街の幸福度」「住み続けたい街」-大東建託の居住満足度調査

つくば市、さくら市、高崎市といった茨城、栃木、群馬の3県で存在感のある都市が多い中、幸福度が高い市町村に千代田町住み続けたい街に邑楽町が、それぞれ3位にランクインしました。

幸福度は幸せと思うか否か、住む街に住み続けたいかどうかを数値化し、自治体別にまとめています。

それぞれいったいどのような町なのでしょうか。まずは千代田町からお伝えします。

幸せ度高め・千代田町

じゃないほうの千代田

知名度の低さを実感し、それをウリにする千代田町では、プロモーション活動「#じゃない方の千代田」を展開しています。東京都千代田区から電車で2時間で着ける「もう一つの千代田」の存在を高めるため、千代田区と千代田町の違いを自虐ネタも含めながらユーモラスにSNSや交通広告でPRするなど、町ならではの工夫で認知度アップに努めています。

「#じゃない方の千代田」の交通広告

 

南国ビーチじゃないけど

町は埼玉との県境沿いに流れる利根川に面し、赤岩渡船(あかいわとせん)近くには夏の週末に関東近県から水上バイクの愛好者が集まる人気の地。夏は南国ビーチのような雰囲気の町になります。「海なし県」で知られる群馬で、水上バイクの水しぶきがまぶしい…という光景が見られるのは貴重です。

千代田町で見られる水上バイクが走る利根川の風景

 

町長「雇用を生み、若者が来てくれる町づくり」

町では工業団地の造成計画も発表されていて2029年に分譲予定。都内に車で約1時間半の立地も町の魅力の一つです。高橋純一町長によりますと、町では人口減少を食い止めようと「雇用を生み、若者が来てくれる町づくり」が進行中。将来性のある町への期待感が、幸福度を上げる一因になっているかもしれませんね。次に、住み続けたい人が多い邑楽町について見ていきましょう。

住み続けたい・邑楽町

富士山×神社の風景

日本遺産「里沼」の一つであり、群馬県館林市と邑楽町にまたがる多々良(たたら)沼は、冷たい空気が澄んだ冬に、富士山と神社のコントラストが楽しめるスポット。橋を少し渡ったところの浮島に「浮島弁財天」という神社があります。白い雪を被る富士山が背景になり、神社の荘厳な雰囲気が伝わってくるようです。沼には白鳥が飛来するなど自然が豊かな地域。それだけで住み続けたくなりそうです。

冬の澄んだ空気に浮かび上がる富士山と神社の風景

町のランドマークタワー

冬を待たずとも、いつでも景色を楽しめるランドマークにも注目。シンボルタワー未来MiRAiです。展望室からは群馬の山々はもちろん、晴れると筑波山、スカイツリー、富士山などが見られます。高さでいうと東京タワーの約10分の1ですが、周囲に高層ビルがないため、田舎の風景から都会までの関東平野を感じられる場所です。

イルミネーションで飾られたタワーの内観(2024年12月撮影)

群馬で最高齢の女性が住む町

2025年9月15日時点の100歳以上の高齢者の数を集計した結果、県内最高齢の女性が邑楽町に住んでいることが分かりました。1914年(大正3年)生まれで111歳の橋本オイクさんです。

人生100年時代といわれる昨今ですが、将来どんな場所で暮らしていたいかを踏まえた地域選びは、人生の豊かさにつながるのではないでしょうか。千代田町、邑楽町はそんなヒントをくれる町といえるかもしれません。

以上それぞれの町について、主な特徴をピックアップしてみました。気になったポイントがありましたら、足を運んでみてはいかがでしょうか。


特 集

feature


特集一覧を見る