関東地方最古の八幡宮としていにしえより親しまれている、茨城県下妻市大宝の「大宝八幡宮」で8月25日(日)まで、「風鈴まつり~千古の社に涼を求めて」が開かれています。
参拝客や市内の園児らが色とりどりに絵付けした風鈴約1000個が境内に飾られ、涼やかな音色を響かせています。
「風鈴まつり」はコロナ禍の2020年夏、祭りやイベントの中止が相次ぐ中、密になることを一定程度防げること、古来より涼やかな鈴の音色は邪気を払うとされていることなどから企画され始まりました。今年で5回目を迎え、大宝八幡宮の夏の風物詩として、訪れる人の目と耳を楽しませています。
茨城県八千代町から孫と遊びにきていた60代の女性は、「久しぶりに風鈴の音を聞きました。ほんのひとときでも暑さが和らぎました」と笑顔で話していました。
大宝八幡宮の山内雄佑宮司は「厳しい暑さが続いていますが、風鈴の音色で少しでも涼を感じてもらえたら。熱中症対策をしてお越しください」と来社を呼び掛けています。
午後7時から9時ごろまでライトアップが行われ、日中とはまた違った趣、風情を楽しむことができます。
大宝八幡宮では風鈴を頒布(1個300円)しており、同所で絵付けした風鈴は、期間中参道に飾られます(数に限りがあるので希望者は確認を)。展示された風鈴の中から10作品が表彰され、受賞者には下妻の特産品などが贈られます。
風鈴は風鈴まつり終了後の8月26日(月)~31日(土)に取りにいくと返却してもらえます(郵送での返却は不可)。
さまざまな明かりで彩る
大宝八幡宮をさまざまな明かりで彩る「宵灯り」が8月11日(日)午後3時から9時まで行われます(点灯は午後7時半~)。
鳥居前広場を彩るヒマワリのフラワーイルミネーション、境内の竹筒灯籠、本殿の屋根に投影するプロジェクショングラフィックなど、夜の大宝八幡宮をさまざまな明かりで演出するほか、懐かしい神社の縁日をイメージした屋台、子ども向け射的遊び、フォトスポットの設置など、盛りだくさんの内容になっています。雨天決行、荒天中止です(悪天時の開催情報はインスタグラムで発表予定)。
「宵灯り」を主催する下妻躍進会は、下妻を愛する市民有志の会で、「このまちが好きを形に」をモットーにさまざまな活動を展開し、地域の活性化につなげています。
代表の斉藤雅英さんは「関東最古の八幡宮である大宝八幡宮、さらに下妻に多くの方に足を運んでもらうきっかけにしたい。躍進会一同、お披露目に恥じない演出でお待ちしています」とPRしていました。