茨城県古河市、渡良瀬遊水地の近くにある雀神社。そこで可愛いものに出会えると知人に聞き、さっそく出かけてみました。果たして何に出会えたのでしょうか。
「鎮め」がなまってスズメ?
雀神社は昔この辺りを「雀が原」と言ったことからその名がつけられたとも、「東国鎮めやしろ」の「鎮め」がなまってスズメになったともいわれています。
室町時代、初代古河公方足利成氏が天下泰平、国土安穏、武運長久を祈ってこの神社を崇拝して以来、歴代の古河城主に厚く信仰されました。また、江戸時代は幕府から15石の朱印地を与えられ、徳川将軍家の崇敬社となりました。
神社の駐車場に車を止めて境内の入り口へ行くと、ご神木の大ケヤキがありました。
もともとは二本のケヤキで、それが長い年月をかけて合体したそうです。「夫婦ケヤキ」とも呼ばれ、古河市の天然記念物に指定されています。根本の周囲は18メートル、樹高は25メートルもあり、一見の価値があります。
茨城県内にもこれだけのケヤキはそうはありません。お参りする前に早くもご神木のパワーをいただきました。
可愛いものの正体は
木々に囲まれた境内を進むと拝殿があり、その左右には回廊が伸び、左は神楽殿、右は社務所へつながっていました。荘厳で風格があります。
まずは心を正して拝殿にお参りします。その後、御朱印をいただこうと社務所へ行くと、その傍らに可愛いものがいました。ここでようやく出会えました。
近づいても逃げません。そっと手を伸ばして体をなでてみると、ゴロゴロと喉を鳴らし喜んでくれました。
可愛い猫の写真を撮っていると、「ここには10匹の保護猫がいるんですよ」と社務所の方から声がかかりました。猫が増えないように不妊・去勢手術もしているそうです。
御朱印をいただき駐車場に向かうと、猫が後をついて来て見送ってくれました。
名前のかわいい雀神社は保護猫たちの楽園でもありました。次はチュール持参でお参りしようと思います。