インスタグラムで気になるお店を見つけたので行ってきました。茨城県桜川市真壁町古城に今年1月オープンした「わがや」です。
「わがや」は筑波山麓と霞ケ浦を結ぶ自転車道「つくば霞ヶ浦りんりんロード」沿いにあり、店主の金沢敦子さんの自宅を活用して営業しています。
店内は、その名の通り友だちの家に遊びにいったようなアットホームな雰囲気です。窓際にさり気なく飾られた花、壁に掛かっている絵画、やさしい旋律のジャズやピアノのBGMが心地よく、一人でもゆっくり食事が楽しめそうです。
メニューは週替わり、肉と魚の2種類のコース(1580円)から選べます。迷いましたが、魚コース、サーモンの香味焼き(バジルソースのせ)を注文しました。
何から食べようか
料理が運ばれてきました。真っ白な皿の上にメインのサーモンの香味焼きと色とりどりの副菜が盛り付けられています。見るからに野菜たっぷりで体が喜びそうです。
さっそくいただきます! まずはブロッコリーのポタージュです。シンプルな味付けでブロッコリーの風味を程よく引き立てています。バター不使用ですが、程よいコクもあって、一気に飲んでしまいました。
主菜のサーモンの香味焼きは、外はカリッと、中はふっくらとした焼き加減で、驚くほどふわっとした食感です。魚は金沢さんの親戚が営む鮮魚店から仕入れており、焼き方にもちょっとしたコツがあるとのこと。刻みバジルがたっぷり入った自家製のバジルソースとの相性も抜群で、もちもちした甘みのあるミルキークイーンのご飯が進みます。
この日の副菜は、サツマイモのレモン煮、ズッキーニのフライ、トマトとモッツアレラチーズのバジルソース添え、セロリのピクルス、キュウリと赤玉ネギのツナ和え、赤キャベツのラぺ、切り干し大根、カツオの煮物、レンコンの明太子和え、フキの煮物など10種類以上。全て手作りで手が込んでいます! ちなみにサラダのドレッシングも自家製で、ニンジンと黒酢ショウガから選べます。
どの副菜も味付けにアクセントがあります。特にセロリのピクルスはしっかり味がしみ込んでいて、程よい酸味が疲れた体に染み渡ります。サクッと揚げられたズッキーニのフライ、シャキシャキのレンコンの明太子和えなど、たくさんの味を少しずついただけるのはうれしい限り。家ではなかなかここまで作れません!
料理とデザートがセットになったデザートセット(2160円)のスイーツも手作りです。この日はレモンシフォンケーキとパイナップルゼリーでした。
人との縁に感謝
店主の金沢さんは、介護職に長く従事していました。日中は親の身の回りの世話をするため夜勤で働いていたところ、近くの直売所で揚げ物や総菜を作る人を探していることを知りました。料理が好きだったこともあり、自宅でなら親の世話と調理が両立できると思い、昨年10月に自宅の一角を作業場に改装、ハムカツや唐揚げなどを作って直売所に出すようになりました。
そんな折、知人の紹介で通称「のりちゃん」という女性に出会います。のりちゃんは独学でソースやドレッシングを作るほどの腕前で、月に一度、栃木県益子町の古民家で「kurutanキッチン」というカフェを営業しています。いつかは飲食店を開きたいと思っていた金沢さんがのりちゃんに声を掛け、「わがや」がスタートしました。
週替わりの献立は、2人で相談して決めます。当初副菜の数は今ほど多くなかったそうですが、あれもこれもと話しているうちに増えていったそうです。
オープンから半年が過ぎ、りんりんロードを走るサイクリストや地元の常連さん、さらに口コミやSNSで店の存在を知った新規の方などお客さんも増えてきました。「地元の農家さんや友人、そして家族、いろいろな人に関わってもらってお店をやることができています。人とのつながりってすごい」と、金沢さんは感謝の言葉を口にしていました。
住所:茨城県桜川市真壁町古城31-5
営業時間:午前11時~午後3時
定休日:日・月曜
電話番号:090-3338-6988
インスタグラム:わがや(@wagaya369) • Instagram写真と動画