茨城県境町のワイン醸造所・ブドウ園畑「さかいまちファーム&ワイナリー」で醸造責任者を務める光山久美子さん。東京のワイン輸入会社で働き、シニアソムリエとしてワインスクールの講師を務めるなど、約25年間経験を積んだ後、6年前に地元・境町にUターンしました。
地元へUターン、醸造担う
当時は、町にワイナリーを造ろうと、さかいまちづくり公社が取り組む「さかいワインプロジェクト」が立ち上がっていて、光山さんもそこに加わりました。
週末だけ、長野県の「千曲ワインアカデミー」へ実践習得に出向き、その知識を基に2021年から醸造を開始しました。最初の2年間はほかから指導をしてもらいながら取り組み、去年からは全ての工程を1人で担っています。
常時15種類を販売
ワインタンクが並ぶ「S-Lab」では、ワインを常時販売しています。種類は白、赤、オレンジ、ロゼのほかに約15種類、ハーフサイズを入れたら約20種類になります。
光山さんは「1本飲んでも飲み疲れしないワインを目指していて、ワインを飲んだことがない方にもぜひ!」と来店を呼び掛けています。
ブランド名の「Zero」は、全て1から作っているという意味が込められているそうです。ラベルもおしゃれなので、境のお土産として購入していく方も多いそうです。
ワインだけでなくリンゴの醸造酒も扱っています。「Zeroハードサイダー」は、茨城県大子産のリンゴを使用しています。
辛口で甘くなく、アルコール6%と、食前酒にもぴったり。もちろん食事とのマリアージュも◎。これからのパーティーシーズンには、ちょっとした手土産にぴったりです。
「ワインのあるライフスタイル」を提案しながら、今年で4回目の新酒の時期を迎える「さかいまちファーム&ワイナリー」。
今までは、他県で生産されたブドウを購入して醸造していたのですが、今年は初めて「境産ブドウ」の新酒が出来上がりました。
町に1軒だけの観光ぶどう園に依頼して、今年から醸造用品種・マスカットベーリーAの栽培を開始。そうして誕生した新鮮なワインを楽しめるイベント「2024さかいまちヌーヴォー新酒祭り」が、11月23日(土)に「S-Lab」前広場で開催されます。
「木桶のバー」が開店
また、地元の方々が気軽に立ち寄れるバーを造りたいと、「S-LAB」から徒歩5分圏内に「Wine bar KIOKE(きおけ)」を9月にオープンさせました。毎週木、金、土曜の午後6時から同10時まで、光山さんがカウンターに立ち、ワインと、チーズなどの簡単なおつまみを提供しています。
「お客さまを目の前にしながら、ワインへの反応を聞くことができるので、とても楽しい」と光山さん。仕事帰りにふらりと立ち寄ってくれる方も多いそうです。
まずは、境町産の新酒を楽しみに、「さかいまちファーム&ワイナリー」へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
所在地:茨城県境町1466-2(さかいまち食品研究所S-Lab内)
営業時間:午前10時~午後5時
電話番号:0280-23-4147 定休日:不定休 インスタグラム:https://www.instagram.com/slabsakaimachi/
開催日時:11月23日午前11時から午後3時
開催場所:S-Lab前広場
参加費:1000円(税込み)試飲チケット3枚、グラス1脚つき