秋の自転車旅で立ち寄った茨城県筑西市の食堂「おツネ」。記者魂に火がついて、再訪しました。
7月開店、今や人気店
「おツネ」は今年7月に開店したばかり。住宅地にあって場所が分かりづらいのですが、SNSや口コミで広がり、最近は来る人が多くなってきたそうです。
営業時間は午前7時から同9時までと、午前11時半から午後1時半まで。朝活支援が売りのユニークな食堂です。
午前11時半、昼の開店と同時に行くと、主人の斉藤浩二さんが笑顔で迎え入れてくれました。斎藤さんは学習塾を経営しており、朝と昼は食堂経営という「二刀流」です。
席に座り、メニューを見て注文します(メニュー表は後で紹介します)。
注文したのはスパイシーカレー(小)、肉丼(小)、ぶっかけうどん(小)です。みそ汁は無料でセルフサービス方式になっています。
注文した料理と別に、厨房の前に総菜が並べられていて、自由に取ることができます。会計する時に自己申告するシステムです。せっかくなので昆布のおにぎりをいただくことにしました。
料理を待っている間にお客さんが次々と入ってきます。SNSを見た人、近所の人が来て席が瞬く間に埋まっていきます。
カレーライス、肉丼、うどん、さらにおにぎり
10分ほどで、注文した品々が運ばれてきました。
お盆がカレーライス、肉丼、うどんでぎゅうぎゅう詰めです。そこに自己申告の昆布おにぎりを並べます。
「何とにぎやかな昼食なのでしょう」などど喜んでいる場合ではありません。これを完食するのは、筆者にとってかなり難易度が高いと言えます。
しかし、注文した以上は完食に向けトライしなければなりません。最初はおいしくいただいていましたが、途中から厳しくなって、味わうどころではありません。それでも時間をかけて何とか食べ切りました。
料金は、スパイシーカレー(小)280円、肉丼(小)300円、ぶっかけうどん(小)180円、昆布おにぎり(80円)で合計840円。こんなに安くて大丈夫かと心配になります。
店名は「ツネ」と「常」から
最後に店名の「おツネ」について。
斉藤さんの祖母の名前が「ツネ」といい、みんなから「おツネさん」と呼ばれ親しまれていたそうで、そこから取ったのが一つ。
そしてもう一つ、ツネは日常の「常」。食べ物を常に安価に提供して、たくさんの人に気楽に来られるたまり場にしたいという思いが込められています。
ご主人とゆっくり話す時間がありませんでしたが、優しさが伝わる「真心価格」の食堂でした。