茨城県結城市のJR結城駅の「みどりの窓口」が2024年2月29日、廃止されました。指定券や長距離切符の購入は、みどりの窓口で、という世代なので、気になってとりぷれエリアのJR駅について、みどりの窓口の状況がどうなっているか、調べてみました。
とりぷれエリアのみどりの窓口は2駅のみ!
今回のJR結城駅の廃止で、とりぷれエリア内のJR駅に設置されているみどりの窓口は、茨城県筑西市のJR下館駅と、栃木県小山市のJR小山駅だけ、ということが分かりました。
JR東日本ではみどりの窓口の廃止が徐々に進んでおり、かつて10駅に設置されていたものが、現在ではこの2駅のみとなっています。
駅名 | みどりの窓口廃止日 |
結城駅 | 2024年(令和 6年) 2月29日 |
桐生駅 | 2023年(令和 5年)10月31日 |
古河駅 | 2023年(令和 5年)10月26日 |
玉戸駅 | 2019年(平成31年) 1月31日 |
川島駅 | 2018年(平成30年) 3月16日 |
野木駅 | 2007年(平成19年) 3月 9日 |
足利駅 | 2006年(平成18年) 3月28日 |
佐野駅 | 2006年(平成18年) 3月28日 |
栃木駅 | 2006年(平成18年) 3月28日 |
昨年は古河駅や桐生駅など、市部で乗降客数が多い駅でもなくなりました。廃止は思った以上に進んでいるようです。
JR東日本は、みどりの窓口の代わりに多機能券売機や指定券券売機を設置するなど、利便性が損なわれないような対応を進めています。
無人駅も結構あります
とりぷれエリア内のJR線は、宇都宮線、水戸線、両毛線の3線に計24駅が設置されていますが、半分近くの11駅が無人駅となっています。これらの駅でも、すべてSuicaが利用できるようになっています。無人駅の数が意外に多いことに改めて驚かされます。
マーカーの説明
緑:みどりの窓口あり
オレンジ:有人駅
紺:無人駅
栃木、群馬で存在感を発揮する東武鉄道
栃木県、群馬県は、東武鉄道が運行されています。伊勢崎線、佐野線、日光線、桐生線、小泉線の駅が合わせて38駅あり、地域住民の足として欠かせないものとなっています。東京都内からの特急列車も運行されており、JRとは一味違った乗り心地が楽しめます。
茨城で気を吐く関東鉄道、真岡鐵道はSLで人気
茨城県では取手市の取手駅から下館駅まで、関東鉄道常総線が運行されています。終着駅となる下館駅を含め、筑西市内に2駅あります。沿線の下妻市にも4駅あり、茨城県西地域の住民の足として親しまれています。
また、下館駅からは第三セクター鉄道の真岡鐵道が栃木県茂木町の茂木駅まで運行されており、筑西市内には3駅あります。1994年か3月ら「SLもおか」が運行されており、人気を博しています。「SLもおか」の乗車は当日でも可能ですが、定員になることも多いのでSL整理券WEB予約をした方がいいでしょう。最新の運行予定も確認できます。
鉄道が通っていないのは4自治体
とりぷれエリアで鉄道が通っていないのは、茨城県八千代町、五霞町、境町、群馬県千代田町の4町。鉄道を利用するには、いずれもバスなどで最寄り駅に行く必要があります。
筆者はこれまで、とりぷれエリアのJR線に全区間乗車した経験があります。特に両毛線から水戸線を利用して新前橋駅から水戸駅まで乗車した時には、車窓をゆったり流れる風景を眺めながら、旅情を感じることができました。群馬から茨城に行くには、新幹線を利用したほうが早いのですが、たまには時間を忘れてローカル線を乗り継ぐのもいいものです。
車での往来は便利ですが、鉄道という地域住民にとって不可欠なインフラを維持するためにも、たまには鉄道の利用も検討してはいかがでしょう。車では気付けなかった意外なことに出合えるかもしれません。