桜川市のハイキングコース、2本目は筑波山です。
筑波山は日本百名山に数えられ、「西の富士、東の筑波」と称されるなど昔から親しまれてきました。
桜川市には筑波山に登るコースが3本あり、その中でもっとも簡単に登れる深峰歩道を紹介します。
深峰歩道から御幸ヶ原へ
深峰歩道の起点は筑波山ユースホステル跡地(標高550メートル)。車は約20台駐車可能です。トイレはありません。
登山道は駐車場の入り口にあり、何とコンクリート舗装されています。歩きやすいですが登山という感じはしません。途中にはベンチも置かれていて森林公園のようです。
30分ほど歩くと視界が開け、ケーブルカー乗り場のある御幸ケ原に到着しました。本当にあっという間でした。こんなに簡単に登れてしまっていいのかと思うくらいです。
まずは男体山へアタック
御幸ヶ原からは北側に男体山、南側に女体山への登山コースがあり、まずは男体山を目指します。
男体山は登山客も多く岩場では順番待ちとなります。中には90歳のおじいさんもいて、元気にチャレンジしていました。筆者も90歳まで登山ができるようあやかりたいものです。
5分ほどで男体山山頂(標高871メートル)に到着しました。やや曇がかかっていたものの、関東平野を一望することができました。空気が澄んでいる日はスカイツリーや富士山を見渡すことができます。
最高峰の女体山へ
御幸ケ原まで下りて女体山を目指します。途中、ブナの原生林が多く見られ、新緑が風に揺れています。足元にはニリンソウが可憐に咲き誇っています。登山の中で心休まる一時です。
10分ほどで女体山山頂(標高877メートル)にたどり着きました。山頂はたくさんの人でにぎわっていました。眼下には桜川市や霞ケ浦などの風景が広がり、鳥になった気分です。鳥はいつもこのような景色を見ているのですね。
下山は筑波高原キャンプ場コースへ
山頂は混み合うので短時間で退散。下山は女体山から筑波高原キャンプ場に至るコースを選びました。このコースを登る人も多く、すれ違うたびに元気にあいさつを交わしました。
下山開始から40分で筑波高原キャンプ場に到着。登山者用の駐車場があり、約30台駐車できます。このコースからの登山も人気があるようです。
筑波高原キャンプ場から車道を歩き、筑波山ユースホステル跡地へ戻りました。
歩行距離約7.7キロメートル、標高差は約350メートルの「一筆書き」。コースタイムは休憩を含め2時間50分でした。
深峰コースは一番簡単に登れる筑波山登山コースです。登山した道を引き返すピストンでしたら、男体山女体山を登っても2時間程度で戻ることも可能です。ロープウエーやケーブルカーに乗らずに自力で登りたいという、初心者や子ども連れの方にお勧めします。
茨城県唯一の日本百名山に登ってみませんか。