茨城県境町の利根川河川敷で2025年9月13日(土)に開催される「第38回利根川大花火大会」。前回は、参加する花火業者のプロフィルや当日のプログラムの見どころなどについて書かせていただきました。今回は裏方さんたちのことです。

利根川大花火大会の会場(2024年9月、(筆者撮影)
大会の自慢は、花火だけではありません。

利根川大花火大会の有料観覧席(2024年9月、筆者撮影)
火薬や警備費の高騰で運営費が賄えず中止される花火大会が増える中、境町の利根川大花火大会が4年連続で国内最大級の3万発の打ち上げを実現できるのは、プログラムで17ページに及ぶ協賛者の支援がその源になっているからで、町の予算はほとんど使いませんと、境町観光協会の萩原扶美さんは胸を張ります。

利根川大花火大会の運営を支えるボランティアスタッフ(筆者撮影)
町民ボランティアの支援はこれにとどまらず、観覧会場の地ならしなど力仕事や当日の会場整理など、おもてなしの面でも強力な支えがあるそうです。
🎆最大の課題は交通渋滞
大会実行委は、昨年の渋滞箇所を分析、通行止め規制箇所などの見直しを行ったほか、大会ホームページの渋滞情報を小まめに更新、迂回情報の提供などにも丁寧に対応していきたいとのこと。
終了後は、ナビ通りに圏央道境古河インターに向かう車両が渋滞の最大要因となっていますが、東京方面は五霞IC、つくば・土浦方面は板東ICからの進入を目指すことで早めに高速道路に乗ることが可能とのアドバイスをいただきました。
もう一つは、公共駐車場利用者向けの無料シャトルバス廃止です。渋滞の一因になっていたことから、駐車場まで歩いていただくことで渋滞緩和につなげたいとしています。
境町まちづくり推進課の金久保友岐さんは今回、渋滞状況をドローンで撮影し分析したいとしていますので、渋滞緩和に向け今後も対策が重ねられることを期待しましょう。
さらに、運営経費確保のための有料席(マス席)拡大に伴い、露天商エリアを会場外に移設し、無料観覧席の買い物客を区別することで有料観覧客の安全を確保したということです。有料観覧席エリア内には、茨城県県物産協会の協力を経て、県内の名店60店を超える出店があるそうですので、花火大会のもうひとつの楽しみを満喫できそうです
🎆Lucky FMで今年も実況
Lucky FM茨城放送は、大会当日午後6時から同8時半まで、パーソナリティの上恭之介さん、アナウンサーの今章子さんと私小泉の3人で大会を実況し、見どころなどを楽しく分かりやすく解説します。ぜひお聴きください。
🎆進化続ける大会
花火大会が終わると事務局に、境町内外、各界各層からたくさんの感想や意見が届くそうです。これらに一喜一憂しながらも、次回に生かせるものは生かすという、どこまでも真摯な沼田さんをはじめ実行委員会の皆さんに至福の疲労感が訪れることを祈りつつ、9月13日の夜は、日本の花火界をけん引する4社による、千紫万紅のごとく利根川河畔に咲き乱れる花火にとことん酔いしれようではありませんか。
開催日時:9月13日(土)午後6時~(荒天順延)
開催場所:茨城県境町利根川河川敷
問い合わせ:境町観光協会(0280-81-1319)
公式ホームページ:https://www.sakai-hanabi.com/