4月に開校する、茨城県筑西市で初の義務教育学校「明野五葉学園」の竣工式が1月25日、同市倉持の市立明野中学校で開かれました。出席した関係者約70人が、同中学校の敷地内に新設された義務教育学校の校舎や体育館の完成を祝いました。
明野五葉学園は、同中学校と明野地区の小学校5校(大村小、村田小、上野小、長賛小、鳥羽小)を統合して設立され、開校時の児童生徒数は926人を予定しています。小学校に当たる前期課程(1~6年)は新校舎で、中学校に当たる後期課程(7~9年)は現在の明野中の校舎で授業を受けます。
竣工した新校舎は3階建てで、延床面積は7466平方メートル、体育館の延床面積は989平方メートル。教室のほか、多目的室や外国語教室、音楽室、図工室、理科室、家庭科室などの特別教室を備えています。
新体育館で開かれた竣工式典で、筑西市の須藤茂市長は「この学びやで良い教育ができるように皆さまの力をお借りしたい」とあいさつしました。小室高志教育長は「児童たちにとって快適な居場所となり、いつまでも思い出に残る学びやとなる」と述べました。
関係者は、他校とのオンライン交流が可能な大型モニターが設置された「メディアセンター」の室内などを視察。「すてきだね」と感心する声が上がっていました。メディアセンターは図書室も兼ねているそうです。
校名の「明野五葉学園」は、市民からの公募で応募数の多かった中から選ばれました。明野の名称を残したい、明野中学校の文化祭の名称が「五葉祭」でなじみがある、同中学校の校章が5つの小学校を意味する5つの葉をモチーフにしていることなどが由来となっています。
制服も保護者からのアンケートを参考に、現在のものからデザインが一新されます。男女ともに、スカート・スラックス、ネクタイ・リボンの選択ができるようになっています。これまでの明野中の制服も着用できるそうです。
明野五葉学園に通う児童生徒の皆さんには、新しく整備された環境で、楽しい学校生活を送ってほしいと思います。