茨城県八千代町で生まれ育った若者が仕掛ける野外音楽フェス「やちおん2024」が9月29日(日)、八千代町民公園(茨城県八千代町菅谷)で開催されます。午前10時~午後7時。雨天時は縮小開催、荒天中止、入場無料です。
八千代町在住のメンバーで構成する音楽集団「力士団」や、茨城弁と標準語を自在に操る、茨城のご当地バイリンガルラッパー「イバラッパー」をはじめ、注目のインディーズバンド、県内の高校生バンド、地元の中高生など、ロックから吹奏楽、レゲエ、ヒップホップまで、多種多様な60組近くにおよぶ出演者が圧巻の音楽パフォーマンスを披露します。
音楽パフォーマンスに加え、約60の飲食・体験ブースの出店、縁日コーナーや子ども向けアトラクション、地元小学生の絵画展など、多彩な催しが予定されています。
駐車場は、八千代町民公園や八千代グリーンビレッジ憩遊館などを利用。関東鉄道下妻駅とJR古河駅と会場を結ぶシャトルバスも運行されます。
若者の力でにぎわいを
「やちおん2024」発起人の一人、八千代町出身の渋谷直樹さんは、大学生の頃から水戸やつくばなどで食や音楽をテーマにしたイベントの運営に携わってきました。人口流出や少子高齢化、さらに長引くコロナ禍の影響で活気を失いつつある町を若者の視点とエンタメの力で盛り上げようと、「力士団」団長の幕之内桂さんらに声を掛け、2022年5月、町を愛する有志4人によって「やちおん」が旗揚げされました。
一昨年は5000人、昨年は1万人の来場者があり、立ち上げから2年で町の一大イベントとして定着してきました。「やちおん」が起爆剤となり、町内で行われる催しも活気づいてきたといいます。
当日の出演者は、公募ではなく実行委員が実際に出演してほしいと感じた人(グループ)に交渉しました。出店に関しては100件近い応募があったそうです。
「ものすごい熱量がないと開催できないくらい内容の濃い音楽フェスです」と胸を張る渋谷さんは、「やちおん」が次の世代へつながるイベントになり、さらに幅広い世代の人々が古里を愛し、そこで一歩を踏み出すきっかけにつながればと力を込めます。
町で生まれた音楽集団「力士団」
「やちおん」の公式テーマソング「白菜の町」(力士団「白菜の町」MUSIC VIDEO – YouTube)を担当する、八千代町在住の6人から成る音楽集団「力士団」は、今年結成20周年を迎えます。
八千代町が全国一の白菜の生産地であることから、力士団の名刺には「白菜とヤンキーの國、茨城県八千代町からやってきた無冠の帝王」と書かれています。
団長の幕之内桂さんによると、「当時ヤンキー文化が息づいていた町の、血気盛んな若者の力をエンタメにつなげたい」という思いで結成。力士団という名前は、横文字を使うグループ名が多い中で他と差別化を図ることと、日本人として一番かっこいいと思っていたのが力士だったことから付けたということです。
コロナ禍前は東京や群馬など県外での活動が中心でしたが、「やちおん」を機に町内での活動も展開。町の人たちの反応はとても温かく、もっと早く地元でやっていればと後悔し、メンバーらは「有名になって八千代町に恩返ししたい」と意気込みます。
「やちおん」当日、力士団はステージのラストを飾ります。実行委員も務める幕之内さんは「あり得ない規模のフェスの開催に向け、実行委員は走り回っています。最高のステージで締めくくれるように頑張ります。当日はぜひ八千代町に遊びにきてください」と来場を呼び掛けています。
※実行委員は運営ボランティアスタッフと協賛スポンサーを募っています(9月15日まで)。詳細は下記の公式ホームページをご確認ください。
開催日:9月29日(日) 雨天縮小開催、荒天中止
開催場所:八千代町民公園(茨城県八千代町菅谷883-1)
時間:午前10時~午後7時
公式ホームページ:https://sites.google.com/view/yachion
インスタグラム:https://www.instagram.com/yachion_info/
力士団情報
ホームページ:https://rikyshidan.jp/
インスタグラム:https://www.instagram.com/smc.riky/?hl=ja
※10月に結成20周年記念フルアルバム発表
※11月2日(土)、千葉県柏市「DOMe Kashiwa」でワンマンライブ「ONGAESHI」開催