7000歩で達成! 茨城・古河の「七福神めぐり」にチャレンジしました 年明けからの運動不足解消にもお勧めです



人生初めての七福神めぐりに挑戦=古河市中央町 古河市
人生初めての七福神めぐりに挑戦=古河市中央町

「一年の計は元旦にあり」と言い、「終わり良ければすべて良し」とも言います。雲一つない快晴に恵まれた昨年の大みそか、「古河七福神めぐり」に挑戦しました。

人生で最も重く…

2024年末に人生で体重が最も重くなった筆者。年明けの暴飲暴食を前に、少しでも体を軽くする方法はないかとネットを検索していたところ、とりぷれライターの猫パンチさんが告知していた「古河七福神めぐり(イベントは1月5日に開催済み)」の記事に目が留まりました。

古河七福神めぐりの告知記事はこちら

七福神めぐりはお正月の風物詩の一つで、古河市観光協会のホームページによると通年巡拝できます。しかもコースは旧古河市内約3.5キロメートル約7000歩で回れるとあります。

この歩数なら、運動不足気味の筆者でも楽しみながら完歩できそうです。

当日は午前11時に古河駅に到着。車を駅前の有料駐車場(24時間600円)に止め、駅に隣接するショッピングセンター「VAL古河」へ向かいます。そして1階にある、和洋菓子などを扱う「華のれん」で、スタンプを押すための台紙を200円で購入しました。

スタンプは全ての七福神に置かれていて、参拝者が自分で押印します。台紙は「華のれん」など市内5カ所で取り扱っています。押印済みのものもあり、こちらは1000円です。

七福神めぐりの台紙とマップです。台紙は厚手で高級感があります

七福神めぐりの台紙とマップです。台紙は厚手で高級感があります

午前11時52分、古河駅西口を出発。この時点でスマートフォンの万歩計は912歩と表示されています。

912歩からのスタートです。本当に7000歩で歩けるのでしょうか=JR古河駅構内

912歩からのスタートです。本当に7000歩で歩けるのでしょうか=JR古河駅構内

まちを知り、福を呼ぶ。一石二鳥の楽しみ

マップのおすすめコース(北回り)に従って、最初のチェックポイントの諏訪八幡神社へ。古河駅から5分ほどで到着しました。ここには、夫婦円満や財運の神様と言われる布袋尊が祭られています。

マップには、布袋尊は七福神の中で唯一実在した人がモデルになっている神様とされ、弥勒みろく菩薩の化身であるとも紹介されています。布袋尊のふくよかなおなかと柔和なほほ笑みに、早くも福が舞い込んできそうです。

最初の目的地、諏訪八幡神社=古河市本町

諏訪八幡神社の布袋尊。横にスタンプがありました=古河市本町

諏訪八幡神社の布袋尊。横にスタンプがありました=古河市本町

記念すべき最初の押印です=古河市本町

記念すべき最初の押印です=古河市本町

次のチェックポイント、徳星寺とくしょうじ弁財天を目指します。諏訪八幡神社からそこそこ距離があり、複数のルートが考えられます。マップを手にどの道を歩こうかと思案するのも、こうした町歩きの醍醐味だいごみの一つです。

少し歩くと「鍛冶町通り」と記された通りに出ました。古河市観光協会のホームページの説明文には、「鍛冶町の由来は江戸時代に野木町野渡から鍛冶職人が移転したといわれ、明治期以降は卸問屋の町として栄えてきた」とあります。

鍛冶町通り=古河市本町

鍛冶町通り=古河市本町

周辺には、当時の面影を残す建物があり、通りを進むと「左日光道」と刻まれた石造りの道しるべがありました。「右筑波道」とも表記されていることから、この場所が日光街道筑波道の分岐点だったということが分かります。

重厚な石造の日光街道古河宿道標

重厚な石造りの日光街道古河宿道標

さらに歩くと、雪の結晶の外灯、地名が入った歌詞入りの行灯、大きな歌碑など、古河初心者の筆者の好奇心をかき立てるものに出合います。これぞ「未知(道)との遭遇」です!

後で知りましたが、雪の結晶の街灯は、雪の結晶を研究し「雪の殿様」として知られる、古河藩主で老中首座の土井利位としつらにちなんでいるそうです。

「雪の結晶」の街灯

「雪の結晶」の街灯

何と三波春夫さんが歌った曲のようです=古河市よこまち通り

何と三波春夫さんが歌った曲のようです=古河市よこまち通り

そして2番目の目的地、徳星寺に到着しました。ここの神様は、七福神唯一の女神であり学問や芸術の神として信仰されている弁財天です。落語を趣味にしている筆者は、芸の上達をお願いしました。

徳星寺の弁財天=古河市横山町

徳星寺の弁財天=古河市横山町

徳星寺を後にし、七福神めぐりは順調に進みます。路地裏の住宅地では門扉に正月飾りをしている家がありました。車を洗っている人、その横でのんびり昼寝している猫、大みそか特有の空気が流れています。

3番目の目的地である福寿稲荷神社に到着し、不老長寿の神様である寿老人にごあいさつ。弁財天が祭られている4番目の正定寺しょうじょうじは、福寿稲荷神社から目と鼻の先にあり、境内にはタヌキの像もありました。

福寿稲荷神社の寿老人=古河市中央町

福寿稲荷神社の寿老人=古河市中央町

正定寺で出合ったタヌキ=古河市大手町

正定寺で出合ったタヌキ=古河市大手町

ここまでで4カ所のチェックポイントを通過しました。マップを見ると、次の目的地までがこのコースで一番距離がありそうです。疲労感はあまり感じていませんが、気合いを入れます。

ちなみにマップにはトイレの場所も明記されています。これはとてもありがたかったです。

正定寺を後にし、江戸町通りを渡って地図の南エリアへ。次の目的地に近い小学校を目指します。歩道は広く交通量もそれほど多くないので、気持ち良く歩けます。小学校を通過し、最初の道を左折すると古河歴史博物館の看板が出てきました。

古河歴史博物館。この日は大みそかで休館でした=古河市中央町

古河歴史博物館。この日は大みそかで休館でした=古河市中央町

古河歴史博物館とその周辺は、ここまで歩いてきた町並みと一線を画しています。竹林を吹き抜ける風が、歩き続けて少し火照った頬に心地よく、鳥のさえずりが体を軽くしてくれます。

鷹見泉石記念館の、真っすぐ伸びる竹に背筋も伸びるようでした=古河市中央町

鷹見泉石記念館の、真っすぐ伸びる竹に背筋も伸びるようでした=古河市中央町

何歩で巡ることができた?

スタートから1時間以上がたち、中間地点で塚田製茶店というお店を見つけたので休憩しました。

ちょうどコースの中間地点にある塚田製茶店=古河市中央町

ちょうどコースの中間地点にある塚田製茶店=古河市中央町

塚田製茶店でソフトクリームをいただきました=古河市中央町

塚田製茶店でソフトクリームをいただきました=古河市中央町

ここは創業100年以上の製茶店で、現在の店主は4代目。「七福神めぐりは1月に来る人が多いけど、1年を通して参拝する人がいますよ。さすがに大みそかに回る人は珍しいなぁ(笑)。気をつけて回ってくださいね」と激励を受けました。こうした一期一会も楽しいものです。

5番目の目的地の三神町さんじんちょう稲荷神社は塚田製茶店の前にあり、福禄寿が祭られています。ここのスタンプは、同店の前に置かれています。

三神町稲荷神社の福禄寿。奥に見えるのが塚田製茶店です=古河市中央町

三神町稲荷神社の福禄寿。奥に見えるのが塚田製茶店です=古河市中央町

さあ、残り4カ所です。マップからは、残りの距離は全体の四分の一くらいと推測できます。

6番目のチェックポイントであり、商売繁盛の神様である恵比寿が祭られている蛭子えびす神社では、開運招福の文字につられて熱心にお参りしました。新年に市内の神社で行われる祭事のポスターも貼られており、なぜかこちらも身が引き締まる思いになります。

ご利益がありそうな神明宮しんめいぐう大黒天の分厚い福耳を触らせていただき、8番目のチェックポイントの大聖院だいしょういん弁財天へ向かいました。

古河の七福神めぐりでは、3柱の弁財天にお参りできました。それぞれの弁財天に落語の上達を祈願したので、今年は滑ることなくお客さんに喜んでもらえる話芸をお届けできるかなと期待しています。

恵比寿が祭られている蛭子神社=古河市中央町

恵比寿が祭られている蛭子神社=古河市中央町

神明宮の大黒天=古河市本町

神明宮の大黒天=古河市本町

大聖院の弁財天=古河市本町

大聖院の弁財天=古河市本町

ゴールが近づくにつれ足が自然と速くなります。足早に歩く中で、びっくりする場所で神様を見つけました。石造の外壁に猿田彦大神と刻まれた碑が埋まっています。猿田彦大神は、日本神話に登場する国津神で、道開きや道案内の神様として信仰されています。

後日談になりますが、七福神めぐりの最中で猿田彦大神の碑を見たのも何かの縁だと思い、1月2日に千葉県の猿田神社にお参りしました。

猿田彦大神と刻まれています=古河市本町

猿田彦大神と刻まれています=古河市本町

そしてついに最終チェックポイント、秋葉神社に到着しました。厄よけの神様である毘沙門天に2025年の厄よけを祈願し、最後のスタンプを押してスタート地点の古河駅へ。

ついに最終目的地の秋葉神社に着きました=古河市本町

ついに最終目的地の秋葉神社に着きました=古河市本町

秋葉神社に祭られている毘沙門天=古河市本町

秋葉神社に祭られている毘沙門天=古河市本町

最後のスタンプを押して台紙が完成しました=古河市本町

最後のスタンプを押して台紙が完成しました=古河市本町

 

約7000歩で回ることができました=JR古河駅周辺

約7000歩で回ることができました=JR古河駅周辺

スマホを見ると時間は午後1時49分、万歩計は7931歩と表示されていました。筆者の古河七福神めぐりの所要時間は1時間57分、歩数は7019歩、ほぼ7000歩でした!

古河七福神めぐりは通年開催されています。次回は春先に、逆のルート(南回り)で挑戦したいと思います。

古河市観光協会
電話:0280-23-1266(平日午前9時~午後5時)
ホームページhttps://www.kogakanko.jp/shichifuku

 


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