1日1本、就寝前にヤクルトを飲むことを習慣にしています。子どもの頃は、もっと大きな容器でたくさん飲みたいと切望していたくらいのヤクルトファンです。
8月下旬に茨城県五霞町で行われた小学生対象のヤクルト本社茨城工場(同町川妻)の見学ツアーに同行させていただきました。
見学ツアーに参加した児童は30人。午後1時に町中央公民館に集合し、バスに乗って5分ほどでヤクルト本社茨城工場へ。到着後、出迎えてくれたスタッフの案内で見学ツアーがスタートしました。
工場1階には、各国で販売されているヤクルトのパッケージの展示や化粧品紹介コーナー、工場から出た廃材を利用した環境にまつわるユニークなゲームなどが設置されています。地球環境の保全に向けたさまざまな取り組みもパネルで紹介されていました。
地球環境にやさしく
茨城工場の屋上には太陽光パネルが448枚設置されており、製造用機械の電力に活用されています。ちなみに国内工場では、2022年から生産工程で使用する購入電力全てを再生可能なエネルギー電力に切り替えたことにより、二酸化炭素の排出量が2018年度に比べて約40%削減できたそうです。
日本を含めた40カ国・地域で販売されているヤクルトは、世界で毎日約4000万本飲まれており、パッケージの色やデザインが国・地域で微妙に異なります。
玄関を入った正面には各国のパッケージが展示されています。一堂に並ぶ姿に、思わず興奮してしまいました。
一番目を引かれたのが、バーレーンのデザインです。金色でちょっと高級感が漂います。味はそれほど変わらないと思うのですが、機会があれば飲んでみたいと思います。
ヤクルトは化粧品事業も展開しています。かつてヤクルトの容器が瓶だった頃、瓶を洗っていた人の手が水仕事をしているにもかかわらず潤っていたことから、肌に良い乳酸菌の研究を推し進めて化粧品を開発したそうです。
ちなみに5倍に拡大して見ることのできる、肌のチェックができる鏡を見つけたので、何げなくのぞいて見ました。えっ! 鏡に映るリアルな肌状態にがくぜんとしてしまったのは、ここだけの話です。
「Y1000」で乾杯、ヒーローの活躍から菌を学ぶ
工場2階へ移動します。階段を昇ってすぐの所に商品が展示されていて、その中に瓶の容器もありました。昭和レトロな感じが、いい味を出しています。
PR室の入り口で、茨城工場で製造している「Y1000(ワイセン)」を受け取りました。そして席に着いてお待ちかねの試飲タイム。ストローで頂くヤクルトは、格別のおいしさです。
Y1000を味わった後は、「ヤクルトマン」が登場するアニメ「GOGOおなか大冒険」で、乳酸菌シロタ株やビフィズス菌BY株、そして腸内環境について楽しく学びました。腸内に次々と現れる悪玉菌に立ち向かうヒーローの活躍に、児童たちから歓声が上がります。
乳酸菌シロタ株とビフィズス菌BY株、それぞれが腸内環境の改善に役立つことは知っていましたが、主にシロタ株は小腸で働くのに対し、ビフィズス菌は大腸で働くということは知りませんでした。頂いた資料には、どちらも腸内の有用菌を増やし、有害菌の増殖や有害物質の生成を抑えることで腸内腐敗を防いで便通を改善する効果があると書かれていました。
ちなみに人の小腸の長さは、約6メートルもあるそうです。
腸内細菌の知識を身に付けた後は、いよいよヤクルトの製造現場の見学です。
※〈下〉に続きます
所在地:茨城県猿島郡五霞町大字川妻1232-2
電話:0280-84-2121
ホームページ:https://www.yakult.co.jp/visit/factory/c02.html