激しく提灯をぶつけ合った「古河提灯竿もみまつり」=2019年12月7日、古河市本町 古河市
激しく提灯をぶつけ合った「古河提灯竿もみまつり」=2019年12月7日、古河市本町

古河で奇祭「提灯竿もみまつり」 12月7日・古河駅西口 空中でちょうちんバトル ぶつけ合い、明かり消し合う



師走の空中で繰り広げられるちょうちんバトル。長さ約20メートルに及ぶ竹ざおの先に付けたちょうちんをぶつけ合い、火を消し合う「古河提灯ちょうちん竿さおもみまつり」が12月7日(土)、茨城県古河市本町のJR古河駅西口特設会場で盛大に開かれます。

古河市観光協会と古河市の主催になります。

第164回「古河提灯竿もみまつり」のチラシ

第164回「古河提灯竿もみまつり」のチラシ

 

4年ぶりに子ども部門が復活し、元気に提灯をもみ合う子どもたち=2023年12月2日、古河市本町

4年ぶりに子ども部門が復活し、元気に提灯をもみ合う子どもたち=2023年12月2日、古河市本町

「古河提灯竿もみまつり」は関東の奇祭と言われ、江戸時代に古河藩領にあった野木神社(現栃木県野木町)で、神事として始まりました。

11月27日に神官がご神体の神鉾を奉じて馬に乗り、神社の領地七カ村の末社を巡る「七郷めぐり」に付随した行事に由来するとされます。「七郷めぐり」を終えて7日後の12月3日に帰社する神官を、ちょうちんを持った氏子らが出迎える際に、寒さをしのぐために体をもみあったのが始まりと言われています。

約160年前から現古河市内でも行われるようになり、今回で164回目になります。

コロナ禍で一昨年まで、中止や規模を縮小しての開催を余儀なくされてきたましたが、昨年子ども部門が復活し、4年ぶりの通常開催となりました。今年も通常開催されます。

今年参加を予定しているのは、大人部門に12団体、子どもパレード・子ども部門に11団体などです。

祭りでは、矢来やらいと呼ばれる高さ約10メートルの木組みの囲いの中で、「そーれ」と威勢のいい気合をかけながら、一斉に竹ざおやちょうちんをぶつけ合います。がつんがつんという激しい音とともにちょうちんの和紙が破れたり、ちょうちんが燃え上がったりして、会場は熱気に包まれます。

ぶつけ合いの末に燃え上がるちょうちん(古河市観光協会提供)

ぶつけ合いの末に燃え上がるちょうちん(古河市観光協会提供)

当日は午後4時に子どもパレードが出発します。午後5時10分から子ども部門、午後5時50分から大人部門の「競技もみ」、午後8時5分から大人部門の「自由もみ」が行われ、午後8時半から閉会式の予定になっています。

第164回「古河提灯竿もみまつり」のチラシ

第164回「古河提灯竿もみまつり」のチラシ

こたつに入りながら祭りを見物でき、古河の地酒や料理が楽しめる特別観覧席も販売されています(詳しくはこちら)。

祭りに伴い当日は午後3時半から同9時半まで、会場周辺に交通規制が敷かれます。

古河提灯竿もみまつり
開催日時:2024年12月7日(土)午後4時から午後8時半※小雨決行
会場:JR古河駅西口おまつり広場
問い合わせ:古河市観光協会(電)0280-23-1266
ホームページ:https://www.kogakanko.jp/chochin

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