まぶしい新緑、爽やかな風。外で何かをするには絶好の季節になりつつあります。今回は庭でゆっくりとコーヒーを飲める、茨城県下妻市のカフェを紹介します。
木々のある素敵な空間
店名はそのものずばり「庭cafe」。下妻市の街中に2024年4月にオープンしたカフェです。ベンチのある庭は木々に囲まれていて、素敵な空間になっています。

庭cafeの外観=下妻市下妻乙

青空の下のでくつろげる「庭cafe」。パラソルがあり快適です
オーナーは飛田正樹さん。飛田さんは23年前に「ファームガーデン株式会社」を設立。同社は単なる造園業ではなく、庭の設計から植栽、管理まで手がける、庭づくりをトータルコーディネートする会社です。

ファームガーデン社長の飛田正樹さん
「庭cafe」はガーデンの展示場にもなっていて、樹木や鉢植えなども販売されています。

ガーデン展示場
飛田さんはPTA活動に長年携わり、その後、さまざまなまちづくりに取り組むようになりました。そして、まちづくりの講演会で聞いた、人をつなぐコーヒーの話に感銘を受け、そこから「庭cafe」の開業に至りました。
「自分だけで飲むコーヒーから一緒に楽しむコーヒーへ変わった瞬間です」と飛田さん。
達人との出会い
「庭cafe」オープンに際し、飛田さんが声をかけたのが山中和典さんです。山中さんとは下妻市が受け入れた東京オリンピック・ブルンジ共和国事前キャンプで、ボランティアとして知り合いました。
山中さんは自分で焙煎するほどのコーヒー好き。バリスタとしての腕を競う大会にも出場し、実績を積んできました。飛田さんを知るにつれて、その思いに意気を感じ、「庭cafe」を手伝うことになりました。

飛田さんがスカウトした山中和典さん(左)
飛田さんが取り引きしている「株式会社YKK」は、ブラジルでコーヒー農園を経営していて、高品質のコーヒー豆を手に入れられることも追い風になりました。
焙煎したての香ばしさ
庭のベンチに座ってメニュー表を見ると、左側にコーヒーの酸味や苦み、コクが表示されています。これを見ながらその日の気分で飲みたいコーヒーを注文することができます。

コーヒーマトリックスとメニュー
今回は山中さんお勧めのブラジル・レッドカトゥアイをいただきました。焙煎仕立ての豆は香り高く、程よい苦みがあります。

焙煎仕立てのブラジル・レッドカトゥアイ
筆者も大のコーヒー好き。焙煎にも興味があります。焙煎しているところを見せていただきました。
建物に入ると、香りに包まれます。うっとりするような香ばしさ、香り高さ。コーヒーには心を和ませる効果があると言われるように、ここにいるだけで幸せな気分になります。

焼き色を確かめながら焙煎する山中さん
4月13日に1周年記念イベント
「ゆっくりとくつろいで、庭とコーヒーを楽しんでほしい」と話す飛田さん。山中さんも「コーヒーを通してたくさんの人と触れ合えるのが楽しい」と笑顔を見せます。
「庭カフェ」ではオープン一周年を記念して4月13日(日)にイベント「大感謝祭」を開催します。ぜひご来場ください。

来場者特典もある庭cafe一周年記念イベント