栃木県小山市内に約3000本が植えられている「思川桜」が見頃を迎えつつあります。今週末のお花見には間に合うのでしょうか。4月11日(金)に市内の名所を訪れ、最新の開花状況を確かめてきました。
思川桜ってどんな桜?
思川桜は、1954年に小山市内の思川の近くで採取された種子を育てたところ、新種と判明した「突然変異種」です。
花びらは10片ほどの半八重咲き。ソメイヨシノと八重桜の中間の時期に、淡い紅色のかれんな花を咲かせます。
“小山市生まれ”ということもあり、中心部や思川沿いを中心に植栽が進み、その数は約3000本に上っています。
思川桜の開花状況は?
小山市は4月7日(月)、市役所南側にある標本木で、昨年より1日早く思川桜が開花したと発表しました。
そうなると、気になるのは「いつ見頃になるのか?」ということ。週末直前の4月11日(金)、小山市内の名所を訪れてきました。
祇園城通り
JR小山駅西口から西(市役所、思川方面)に延びる「祇園城通り」。
国道4号交差点の歩道橋から眺めると、両側が思川桜で彩られているのがわかります。
歩道に降りてみると、開花状況としては5~7分咲きぐらいでしょうか。
これから、さらに美しい景色を見せてくれそうです。
思川桜堤(市役所側)
思川桜は、市中心部を流れる思川の両岸に植えられています。
小山市役所西側の思川桜堤では、まだ7分咲きぐらいですが、堤防沿いに並んだ桜が映えていました。
もうすぐ見頃といった気配。桜が散るまでの間、18:00~21:00頃にかけてライトアップも行われています。
思川桜堤(白鷗大側)
市役所から思川を挟んで反対側、白鷗大東側の桜堤でも思川桜が楽しめます。
北側の半分ほどは枝が短く切られていますが、南側は美しい「桜のトンネル」になっています。
見頃は目前といった様子。他の名所より少し開花の進みが早そうです。
小山総合公園
市役所から南に約2~3kmほどの小山総合公園。「森のはらっぱ」周辺には子ども向けの遊具が揃い、子育て世代に人気のスポットです。
5~7分咲きぐらいといったところでしょうか。恒例の鯉のぼりの掲揚も5月6日(火・振)まで行われています。
すぐ近くの思川河川敷まで足を運ぶと、菜の花との色鮮やかな競演も楽しめます。
ソメイヨシノの開花状況は?
ところで、ソメイヨシノのお花見は今週末も楽しめるのでしょうか。
思川堤防に近い城山公園を見てみると、ピークこそ過ぎているものの、まだしっかりと咲いている様子。
市役所隣の小山御殿広場にもソメイヨシノの木が2本ありますが、こちらもきれいに咲いていました(下の画像の奥がソメイヨシノ。上に見えるのは思川桜です)。
小山御殿広場では今週末も「大つけ麺博PRESENTS最強ラーメン祭IN小山2025」が開催されます。お花見も一緒に楽しめるとは素晴らしいですね。
まとめ
思川桜の見頃はもうすぐです。
4月12日(土)~13日(日)の週末には満開まではいかないかもしれませんが、来週末までピークが続くかは微妙なところ。
4月13日(日)の天気が心配ですが、今週末は絶好のお花見チャンスです!
そして、ソメイヨシノを楽しめるのは今週末がおそらく最後。
思川桜とソメイヨシノを一度にお花見したいなら、今週末(特に12日)がおすすめです。