今回は筑波山(877メートル)の、老若男女が楽しく歩けて、山のさまざまな「顔」が楽しめるコースを紹介します。
ゴールデンウイークまっただ中の2025年5月4日(日)、茨城県桜川市羽鳥の筑波高原キャンプ場(標高496メートル)に車を止めて、とりぷれライター小波来さんらと筑波山(女体山)に向けて午前9時25分にスタートしました。

筑波高原キャンプ場の駐車場=桜川市真壁町羽鳥
⛰レアなコースを選択
筑波山の登山コースは、基本的には10コースあります(コースはこちら)。
今回は、筑波高原キャンプ場~東筑波ハイキングコース~おたつ石コース~白雲橋コース~女体山頂~山頂連絡路~男体山頂~山頂連絡路~キャンプ場コース~筑波高原キャンプ場という、筑波山の北斜面から東斜面を巻くように歩き、南斜面から登頂して北斜面を下る、一筆書きのレアなルートを選んでみました。

筑波山の登山コース(一部)

筑波高原キャンプ場から林道を歩きます
林道を歩き、午前9時36分に「東筑波ハイキングコース」に入ります。

林道から「東筑波ハイキングコース」に入ります
⛰なぜか行き止まりに
鮮やかな新緑の中を10分ほど進むと、「つつじケ丘1.4km」の道しるべがありました。そのまま直進して登っていきますが、登山アプリ(YAMAP)で確認すると、間もなく行き止まりになってしまいました。

「つつじケ丘」1.4kmの道しるべ。ここで分岐を見逃してしまいました
仕方なく引き返すと二股の分岐があり、そこから直進ではなく左に曲がることが分かりました。つつじケ丘への道しるべが破損していて、見落としていました。注意が必要です。

つつじケ丘への分岐点にある道しるべが破損していました。見落とさないよう注意が必要です
気を取り直して正しいルートをたどります。
⛰豊富な水場
このあたりは裏筑波、東筑波と呼ばれるエリアで、沢を渡って進んでいきます。

沢を渡ります
小さいながらも滝のように水が流れ落ちる所もあり、筑波山の豊かな保水力が感じられます。滑らないよう注意しつつ、マイナスイオンを浴びながら快適に歩きます。

沢には小さな滝のようになって流れ落ちる所も

水量がある沢もありました。滑らないよう注意
キャンプ場を出発して約1時間。林道に出ました。「つつじケ丘駐車場0.7km」の道しるべがあります。

つつじケ丘への道しるべ
林道は比較的平たんで歩きやすく、午前10時50分、ロープウエーの駅や駐車場、売店などがある「つつじケ丘」(529メートル)に到着しました。スタート地点の筑波高原キャンプ場との高度差は33メートルしかありません。

つつじケ丘の駐車場に到着しました
ゴールデンウイークでにぎわう「つつじケ丘」。まるで町に出たようです。ここで休憩します。

つつじケ丘。「おたつ石」コースのスタート・ゴール地点でもあります
⛰「表」の人気コース
甘いものなどを食べてエネルギーを補給し、午前11時13分、筑波登山で人気のある「おたつ石コース」「白雲橋コース」を通って女体山頂を目指します。

筑波山トレイルマップ

おたつ石コースの登り始め。ロープウエーの駅はすぐそばです
この日は薄曇りでしたが、南側につくば市方面への眺望が開けて、これまでの「裏」から「表」、「陰」から「陽」へ、筑波山の異なる「顔」が楽しむことができます

おたつ石コースの登山道は整備されていて、歩きやすくなっています

おたつ石コースの登山道
登山道はやや急ながら足場は良く、11時22分に標高600メートル地点、11時50分に筑波山神社からの「白雲橋コース」に合流しました。

おたつ石コースと白雲橋コースの合流地点。ここから上は白雲橋コースになります
引き続き女体山頂に向け歩を進め、11時54分、休憩所「BENKEI HUT」に着きました。

「BENKEI HUT」で休憩します
「BENKEI HUT」はかつてあった「弁慶茶屋」の跡地に建てられた、立派なあずまやです。「HUT」は小屋のこと。大勢の登山客が休憩しています。
午後0時15分に「BENKEI HUT」を出発します。しかしこの後、予想もしなかった事態に遭遇し、登山計画の大幅な見直しを迫られることになります。
※〈下〉に続きます