グルメ
蒸したて、焼きたて、ふわふわのうなぎに舌鼓

古河市の「うなぎ 川松」で寒の土用のウナギを食す!



ウナギといえば、土用のうしの日に食べることが多いですよね。土用とは二十四節季の「立夏・立秋・立冬・立春それぞれの前の約18日間」のこと。夏のイメージですが、年4回あります。2024年の立春は2月4日なので、1月18日~2月3日の間の「丑の日」が「寒の土用の丑の日」となります。

要は今の時期にウナギを食すのも理にかなう、ということで、hashimotoさん、koizさんと3人で茨城県古河市の「うなぎ 川松」さんを訪ねました。

古河駅西口から徒歩約10分の「うなぎ 川松」

古河駅西口から徒歩約10分の「うなぎ 川松」

JR古河駅西口から約800メートル、徒歩10分ほどの所にあり、グルメ情報サイトでも高い評価のお店です。のれんをくぐると、香ばしいウナギの匂いとともに落ち着いたたたずまいの店内が目に飛び込んできます。

落ち着いた佇まいの店内。小上がりや2階席もあり、宴会もできます

落ち着いた佇まいの店内。小上がりや2階席もあり、宴会もできます

1970年創業の同店は、現在2代目店主の三瓶さんぺい和宏さんが切り盛りしています。「市内には創業100年を超える店もあります。うちはまだ新しい方です」とのこと。

古河は万葉集にも「許我こが」として当時の情景が詠まれました。室町時代は古河城が古河公方くぼうの本拠地となり、関東地方の中心地として発展していきます。江戸時代には日光街道の宿場町として栄え、利根川や渡良瀬川が流れる水運の要衝でもありました。

そのため川魚を提供する店が古くからあり、ウナギはもちろん、フナの甘露煮も名産です。現在は市内13店舗で「古河の川魚料理を広める会」を結成、川魚のおいしさを広めるとともに、河川の清掃など自然環境の保全活動などを行っています。

お話をうかがった、うなぎ 川松2代目店主の三瓶和宏さん

お話をうかがった、うなぎ 川松2代目店主の三瓶和宏さん

もう空腹が限界です。うなぎが1匹乗った「うな重(竹)」(4100円)を注文しました。小鉢、お新香、お吸い物(+100円で肝吸い)、デザートが付きます。他にもメニューには「なまずの天重」など気になる料理が並んでいました。

蒸す時間が長いのが同店のかば焼きの特徴。ふっくらとした仕上がりになるそうです

蒸す時間が長いのが同店のかば焼きの特徴。ふっくらとした仕上がりになるそうです

取材ということで、特別に調理場に入れていただきました。仕入れたウナギを地下水に入れ、ストレスなく飼育。その日に厳選したウナギを提供しています。オーダーが入ってから蒸すそうで、蒸し時間を長くすることで、ふんわりとした口当たりに仕上がるそうです。

創業以来、継ぎ足し続けたタレにくぐらせ・・・

創業以来、継ぎ足し続けたタレにくぐらせ・・・

焼きに入ると、一気に香りが立ち込めます。「串打ち3年、裂き8年、焼き一生」といわれるように、三瓶さんも先代から教わったそうです。「串打ちは身と皮の間に通すのに慣れが必要。焼きも季節により変わります」。

いい感じに焼けてきたところで、創業以来継ぎ足してきたタレにくぐらせます。地産地消にこだわり、タレに使う醤油は市内の大橋醤油店のものを使用しています。

待ちに待った着丼! 神々しいまでの照りを見よ!

待ちに待った着丼! 神々しいまでの照りを見よ!

待つことしばし、うな重が運ばれてきました。身はふんわりと柔らかく、箸を入れるとスッと通ります。そのまま一口。「うまっ!」と感じた時には、口の中で溶けました。しかし脂っこさはなく、皮の香ばしさも堪能できます。思わずうっとり…。

「こちらもどうぞ。香りが違いますよ」と三瓶さんに勧められ、テーブルにあった山椒の実が入ったミルをゴリゴリ。口にすると山椒の刺激が鼻を抜けます。これで完全に取材であることが頭から消えました。食リポを忘れ食べることに夢中に。気づくとお重は空になっていました。

天然ウナギの旬は冬。「冬場は脂が乗って美味しいが温暖化の影響か、その前に禁漁期間(この辺りでは11月末~3月)に入ってしまう。漁師の数も減った。地場の天然ウナギは予約してもらえば仕入れます」と三瓶さん。同店も愛知県や静岡県の養殖ウナギが多いそうです。「昔は渡良瀬遊水地に餌の川エビやカエル、川魚が多かったけど、今は護岸工事をしたりで、ウナギの生活環境が変わってしまったね」。

シラスウナギの不漁などさまざまな理由で「高嶺の花」となったウナギ。完全養殖の研究は進んでいますが、安定した生産技術は確立されていません。ウナギの「食文化」が維持されるともに、再び気軽に口にできる日が来ることを願ってやみません。

【うなぎ 川松】
住所:茨城県古河市中央町2-8-63
電話:0280-22-7648
営業時間:11:00~14:30(ラストオーダー14:00)
17:00~21:00(ラストオーダー20:00)
定休日:火曜日
ホームページ:https://koga-kawamatu.com/
Facebook:https://www.facebook.com/kawamatukoga
Instagram:kogakawamatu

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