グルメ

甘い名車を作るもう一つの「スバル工場」 手土産は「てんとう虫」から「レガシィB4」へ 群馬・太田市の伊勢屋



「てんとう虫」の愛称で親しまれたスバル360をはじめ、数々の名車を生み出してきたSUBARU(旧富士重工業)の本工場(群馬県太田市スバル町)の向かいに、もう一つ、小さなスバルの〝工場〟があるのをご存じだろうか。

その正体は、和菓子の伊勢屋。60年以上前からSUBARUの名車をかたどった「スバル最中」をはじめとした数々の菓子を送り出し、太田ならではの手土産として重宝されている。

スバル車にちなんだ商品を開発したのは1961年。富士重工業の健康保険組合10周年式典の際、来賓用の手土産の依頼を受けた初代店主が悩んだ末、当時発売から3年が経過し、人気を呼んでいた「スバル360」をかたどった最中を考案した。

時代の変化とともに、最中もモデルチェンジしており、「てんとう虫」の次が「レオーネ」そして現在は「レガシィB4」に。歴代モデルが、同店の人気商品として、地元に愛され続けている。

「レガシィB4」をかたどった3代目のスバル最中

購入するのは、地元客だけでなく、全国から訪れるスバル車愛好家「スバリスト」も多いという。店内には、初代と2代目の最中製造に使っていた金型も飾られており、スバルファンにとっては見逃すわけにはいかないスポットだ。

スバル車をかたどったお菓子は、ピーナッツクリーム入りの白あんが入った焼き菓子「サブロク焼」や互せんべい風味の「theスバル」、スバル車がプリントされた「六連星サブレ」もある。

サブレを除く3種類を詰め合わせた「スバルアラカルト」ならば、歴代の名車を懐かしみながら、いろんな味を楽しむことも出来る。

スバルユーザーが〝聖地巡礼〟で工場見学した後に立ち寄るケースも多いということで、現在の店主、岡田喜浩さんは「県外どころか全国から来られる方がおり、スバル車の人気をあらためて実感しています」と語る。

レトロな感じの包装紙

最中には、北海道産の小豆、砂糖、寒天のみで作ったあんをぎっしり詰め込むなど、それぞれの菓子は味にもこだわったものばかり。 スバリストでなくても、ぜひ一度立ち寄ってみては。

伊勢屋
住所:群馬県太田市東本町24-23
電話:0276-22-2858
営業時間:午前9時~午後6時半
定休:水曜

 


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