茨城県桜川市の古寺巡礼、「桜川三塔巡り」で、富谷観音(小山寺)と雨引観音(楽法寺)を参拝し、最後の目的地・椎尾薬師(薬王院)を目指します。
土日祝日限定営業の人気そば店
県道つくば益子線から人造湖のつくし湖方面へ曲がると、間もなく道が二股に分かれます。左に行けば椎尾薬師。でも直進して「そば処つくし亭」でランチにします。
ここは以前にとりぷれライター仲間の小波来さんが自転車旅の途中で訪れ、紹介しています。
天ざるそばを注文し、人気店ということですぐに満席になって、待つことおよそ30分。天ざるそばが運ばれてきました。
田舎風の手打ちそばに野菜の天ぷら。打ち立てのそばはこしがあり風味豊か、揚げたての野菜はからりと軽めで香ばしく、短時間で完食しました。
つくし亭は土日祝日のみの営業で、営業時間は午前11時から午後2時までです。
さあ、お腹も膨れ、満ち足りた気持ちで椎尾薬師に向かいます。
曲がりくねった山道を上り、椎尾薬師の駐車場に車を止めます。つくし湖のほとりから筑波山登山で最も距離の長い健脚コース「薬王院コース」が整備されていて、椎尾薬師の近くからコースに入ることもできます。
豊かな装飾
階段を上り、三重塔の前に立ちます。富谷観音と同じく塔内部(初層)が特別開帳(拝観料500円)されています。寺は782(延暦元)年の開山と言われます。
初層には釈迦如来と普賢菩薩の像が安置されていて、正面からのみ見ることができます。こちらも竹林史典住職のご厚意で、とりぷれ読者のために特別に写真撮影させていただきました。
さらに塔の四面に十六羅漢の精巧な彫刻が施されていて、それらは江戸時代の名工で成田山新勝寺の三重塔の十六羅漢などを彫った島村圓鉄によるものと言われています。
「現在の塔は1704(元禄17)年の完成で、江戸時代の豊かな装飾が定着している点に特徴があります」と、竹林俊充副住職が説明してくれます。
「椎尾薬師」の愛称の通り、本堂のご本尊は薬師如来。その前に巨大な金属製眼鏡フレームが置かれていて、これをくぐり抜けると目の病気に効くとされています。筆者もくぐってみました。老眼の進行が緩やかになるでしょうか。
三塔巡りが終わり、記念品を頂きました
竹林副住職から最後の特別御朱印を拝受。さらに記念品として、共通御朱印帳(台紙)と同じ切り絵がデザインされたポストカード3枚と、紅葉と猫が描かれた、椎尾薬師オリジナルポストカード、さらに祈祷済みのお米(1合)を頂きました。
三塔巡りを終え、はるか昔、学生時代に初めて一人旅をした時に、奈良・斑鳩の里で法隆寺、法起寺、法輪寺の三寺(三塔)を回ったことを思い出しました。
記念品授与は椎尾薬師か雨引観音のみになりますので注意してください。
12月1日まで盛りだくさんに
これからの催し(椎尾薬師) | |
11 月9日(土) | 筑波大学落語研究会の薬師寄席(11時、13時30分) |
17日(日) | 境内マルシェ(10~15時) |
30日(土) | 境内マルシェ(10~15時)、出張加波山市場とキッチンカー出店 |
桜川三塔巡りも残り3週間ちょっと。椎尾薬師と富谷観音の三重塔特別開帳は、11月16日(土)、17日(日)、30日(土)、12月1日(日)の4日です。山道を上り下りする必要はありますが、三寺とも県道つくば益子線沿いにあるので、車なら半日あれば回ることができます。
開催期間:2024年12月1日(日)まで
特別御朱印:各寺500円
塔特別開帳:2024年11月16日(土)、17日(日)、30日(土)、12月1日(日)※富谷観音、椎尾薬師のみ(中学生以上500円)
インスタグラム:https://www.instagram.com/sakuragawa3towers/
所在地:茨城県桜川市真壁町椎尾3178
拝観時間:午前9時~午後4時
問い合わせ:0296-55-4319
インスタグラム:https://www.instagram.com/shiiosan2020/