群馬県館林市や栃木県佐野市といった全国有数の“暑いまち”を抱える北関東3県境<とりぷれ>エリア。夏には連日、気温35℃を超える猛暑日が続きます。この時期に注意したいのが熱中症ですが、その危険度を日々予報してくれる「熱中症警戒アラート」をご存知でしょうか。
暑さ指数33以上で発表
熱中症警戒アラートは対象となる地域があった場合に、5:00と17:00の1日2回、環境省と気象庁が共同で発表しています。
いつ、どこを対象に発表されるかは「暑さ指数(WBGT)」という指標によって決められています。
暑さ指数は熱中症を予防することを目的につくられた指標です。気温だけでなく、熱中症との関連性が高い湿度、日射量なども含んだ値となっています。
暑さ指数と運動に関する指針を整理すると、次の通りです。
- 注意(暑さ指数21.0~24.9)積極的に水分補給
- 警戒(暑さ指数25.0~27.9)積極的に休養
- 厳重警戒(暑さ指数28~30.9)激しい運動は中止
- 危険(暑さ指数31.0~)運動は原則中止
厳重警戒(暑さ指数28.0~30.9)、危険(暑さ指数31.0~)では、運動をしていなくても熱中症になる危険性が高まります。
熱中症警戒アラートは当日、翌日の最高指数が33.0以上になると予想される地点があった場合、都府県単位で発表されます。「××県に熱中症警戒アラート」というニュースを目にすることも多いですよね。
さらに、最高指数が35.0以上になると予想される場合には「熱中症特別警戒アラート」が発表され、危険な暑さに対する最大限の警戒を呼びかけます。
自分の街の暑さ指数を知る
当然ですが、同じ県内でも地域によって暑さ指数は大きく異なります。環境省の「熱中症予防情報サイト」では、全国約840の情報提供地点の暑さ指数を確認できます。
<とりぷれ>エリアで情報提供地点がある市町は次の通りです。
上のリンクから「熱中症予防情報サイト」の各地点のページを見ることができます。その日の実況と2日後までの予測が随時更新されるので、暑い日に子供を外で遊ばせても大丈夫だろうか?なんて時に参考にしたいですね。
熱中症予防で大切なことは
熱中症を予防するためには、何よりも「暑さを避ける」ことが大切とされています。
熱中症警戒アラートが発表されるような日であれば、不要不急の外出はしないで、エアコンの効いた室内で過ごしましょう。
それでも、こまめな水分補給は欠かせません。外出する際は涼しい服装を心掛けるようにし、日傘や帽子、日陰の利用も有効な対策です。
特に梅雨から本格的な夏の始まりにかけての時期は、身体が暑さに十分対応できないため、実際の気温以上に熱中症リスクが高まるとされています。
小さいお子さんであれば、体調の変化を言葉にできなかったり、はしゃぎすぎて疲れてしまったりということもあります。自分や家族みんなが健康で、充実した夏を過ごせるといいですね。
出典:環境省「熱中症予防情報サイト」(https://www.wbgt.env.go.jp/)